第三百二十五話 ページ28
「輪廻先輩！やっぱり妖怪って怖いですよね！」
「輪廻さんって妖怪と戦えるんでしょ？すごいかっこいいです！」
「輪廻先輩！」
「輪廻さん！」
「はああぁぁぁぁああぁぁぁぁぁあ」
「何もそんなくそでかため息せんでも…」
「学校の至る所で輪廻先輩♡とか輪廻さん♡とか言ってくる媚び雌どものせいだっつーの！！」
「まぁそう躍起になるな。幸せが逃げるぞ」
「現時点で幸せじゃねーよハゲ！！」
珍しく怒りをぶちまける輪廻をあやす天喰さん。
あそこまで怒ったのって一体いつぶりだろう。
というか、初めて見るかも知れない。
「はー…改めてAの気持ちが理解できたわー鬱陶し〜」
『え？そう？気にしなきゃ空気も同然だよ』
「もうその思考回路怖い。感覚麻痺してんじゃん」
冷たい目で俺を見てくる輪廻。
おいやめろ。そんな哀れんだ目で見てくんなそっちの方が鬱陶しいわ。
「しかしなぁ…こちらもこちらじゃ。鬼太郎達が全面的に人間に協力してしまっている。
故に守ってもらえると思い、人間達が調子に乗ってきたのであろう。
こうなってしまえば、戦争も目の前といってもなんらおかしなことはない」
「せんそー？ししょー何物騒なこといってんのどうせすぐ飽きて終わるってー」
『いや、もしかしたら終わらないかも知れないぞ』
「えー？？」
首を傾げて目を丸める輪廻を天喰さんはすっとした瞳で見つめる。
誰に言われるまでもなくしゃんと背筋が伸びてしまうな。
なんとなく、そうしなきゃいけない気分になる。
「あぁ、人間はいつか飽きるだろう。だがその遊びに付き合わされた妖怪の心情はどうなる？
今でさえ破裂しそうな感情を抑えているというのにこれ以上が起きれば？
喧嘩？虐殺？そんなものでは済まん。これは戦争への引き金になりかねんのだ」
「…そうなる方がいいんじゃね」
天喰さんの発言に続けるように輪廻は言った。
元は人間だと思えないような発言ではあるが正直俺もそう思う。
「輪廻…」
「馬鹿は死ななきゃ治らない。愚か者は痛い目を見ないと理解しない。
今の社会は馬鹿と愚か者の集まりじゃん。何をためらう必要があるの？」
『気持ちはわかるがたくさんの人が死ぬかも知れないんだぞ』
「知らねぇよそんなの。今更どんな奴が滅ぼうが俺には関係ない」
『関係なくても他の人は必死に生きているんだ。
確かに俺だってどうでもいいさ。でも…無辜の人達が死んでしまうんだぞ。
姑獲鳥のように罪を着せられて』
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とりまろ。(プロフ) - あんこもちさん» 鳥肌になってくれて嬉しいですわッッ！(((新章も始まりまして更新バリバリ頑張りますよ！コメントありがとうございます！ (2019年4月30日 13時) (
レス) id: ba9bcb022c (このIDを非表示/違反報告)
あんこもち - わぁぁ！凄い！全部の題名と繋がった！何か意味があるんだろうなぁ〜と思ってたけどほんとに合った！あそこ読むとき鳥肌やばかったです！鬼太郎と夢主ちゃんの恋の進展も気になる、、、。更新頑張ってください！長文失礼しました。 (2019年4月30日 8時) (レス) id: 209354e5c5 (このIDを非表示/違反報告)
とりまろ。(プロフ) - 待っていてくれてありがとうございます！不定期更新ですが完結まで頑張ろうと思います！ (2019年4月20日 20時) (レス) id: ba9bcb022c (このIDを非表示/違反報告)
みっこ - 待ってました！忙しくて更新できない時が多いかもしれませんが少しずつ更新頑張ってください！これからも応援しますっ！(・ω・)ﾉｼ (2019年4月20日 20時) (レス) id: f38aff3a8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とりまろ。 | 作成日時：2019年3月24日 15時
