第三百九話 ページ12
「あ、体育着忘れた」
「え〜？」
「ごめんすぐ取ってくるから、昇降口で待ってて！」
『俺もついていくよ。輪廻は他の子達お願い』
「えー！！やだ！！なんでー！！？」
『駄々こねるな。今度苺大福買ってやるから』
「わーい苺大福〜！わかった待つ〜！」
こいつの友人としては正直こんなに楽に使われてこいつはいいんだろうかと思う。
好物や知識のためにいつしか己を滅ぼしたりしないかと心配がよぎってしまうから。
「先輩って輪廻さんと本当仲良いですよね！」
体育着をカバンに詰めて昇降口まで向かっていく間、そんなことを言われた。
それを聞いて、ふと首を傾げてしまう。
『仲がいいってわけじゃない。お互いに利用しあってるだけだ』
そう、友人の仮面を被りお互いその様に接し会っていた方が自然というだけであって。
別に俺達は仲がいいと言ったわけではない。
どちらかといえば本来なら妖怪を愛してるものと祓うものとで決別しあうべきものだ。
「そうなんですか？」
『輪廻は妖怪の事が深く知りたいから俺につきまとうだけ。
俺は輪廻の知識が役に立つからそばに置いているだけ。
残念だけど、そんなに仲がいいってわけじゃない。
ただ利用しあってうわべだけの友人を演じあっている仲だ』
冷たくそう言い放つとまなちゃんは少し悲しそうに眉を下げた。
最初に言ったはずだよ。協力者だって。
それは友人ではなく、仲間でもなく、ただの利用。
そうするのは互いが互いを汚染しないため。
かつての出来事にならないように関わるのは最低限に、かつ隠密に。
俺達はそんな関係。
ある意味、体だけの関係といった意地汚いものとなんら変わりないんだ。
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とりまろ。(プロフ) - あんこもちさん» 鳥肌になってくれて嬉しいですわッッ！(((新章も始まりまして更新バリバリ頑張りますよ！コメントありがとうございます！ (2019年4月30日 13時) (
レス) id: ba9bcb022c (このIDを非表示/違反報告)
あんこもち - わぁぁ！凄い！全部の題名と繋がった！何か意味があるんだろうなぁ〜と思ってたけどほんとに合った！あそこ読むとき鳥肌やばかったです！鬼太郎と夢主ちゃんの恋の進展も気になる、、、。更新頑張ってください！長文失礼しました。 (2019年4月30日 8時) (レス) id: 209354e5c5 (このIDを非表示/違反報告)
とりまろ。(プロフ) - 待っていてくれてありがとうございます！不定期更新ですが完結まで頑張ろうと思います！ (2019年4月20日 20時) (レス) id: ba9bcb022c (このIDを非表示/違反報告)
みっこ - 待ってました！忙しくて更新できない時が多いかもしれませんが少しずつ更新頑張ってください！これからも応援しますっ！(・ω・)ﾉｼ (2019年4月20日 20時) (レス) id: f38aff3a8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とりまろ。 | 作成日時：2019年3月24日 15時
