【ゲゲゲの鬼太郎】血が垂れて、咲くのは青の月見草。

第八十八話 ページ39

が 一向に衝撃は来ない

それどころか上に引っ張られた


『…なんだ？』


地面に強くぶつかった

が 痛みには慣れていた為

そこまで辛いとは感じなかった


髪を結んでいた黒い紐がほどけ

束にされた赤い髪がさらさらと揺れる


視界を様々な方向へと向け

さっきの人間とねずみ男を見つける

とりあえず無事なようなので

一息をついて辺りを見渡す


Aの後ろに真っ赤な鬼が立っていた

冷や汗が 頬に伝う

赤はAにとって恐怖の象徴でしかない


目を合わせないように

隣にいたねずみ男を足で蹴る


「いって！何すんだ！」

『後ろ』

「は？」


ねずみ男がAの言われた通り後ろを見ると

そこに赤い鬼 かみなりが立っていたのだ

だが ねずみ男はそこまで驚いてはいなかった


Aは下を向き

頭痛で痛む頭を必死に動かす

縄で縛られたせいで霊刀は取り出せない


鬼太郎に頼るべきか？

それは迷惑ではないだろうか？


ぐるぐると思考を巡らせ

必死に今できる最善のことを考えた

今自分にできること


「おい そこの人間の子供」


かみなりはAのことを指摘する

ゆっくりと後ろに振り向く

髪のほどけたAは女の子に見えてしまう

それが 悪かったのかもしれない


「…気に入ったぞ わしの嫁にしてやろう」

『はぁ？』


災難だらけだ 全部

Aはこの先どうなってしまうんだろうか





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更新が遅れたこと

誠に申しわけありませんでした


私が更新が遅れる理由は

親か体調不良と考えたほうがいいです

ちなみに今回は親のせいで更新できませんでした

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