検索窓
今日:12 hit、昨日:17 hit、合計:119,243 hit

第六十一話 ページ12

「でも先輩は…」

『気にすることはない!俺だって祓い屋だ!
こいつらは倒せなくても持ちこたえることくらいできる!』


ごめんねまなちゃん

これは嘘だ

でも君を守るための嘘だから…

許してね


「そこのお前が何かしたんだな!
仕方ねぇ…たんたん坊!こいつを柱にしちまおうぜ!」

「おうよ!」


さっき地面から出てきた何と表現すればいいか…

まるでダルマみたいな見た目の妖怪 たんたん坊は

俺に向けて 何か吐いてくる


それを霊刀で切り 相殺した

懐から札を取り出して 自分の頭上にアーチ状に広げた



『霊符 -破術- 月乱れ色彩』



月夜に照らされ 七色に輝き始める札

そうして俺は詠唱を始める

まぁ その間動けなくなるんだから攻撃受けっぱだけどな


『イナウモミイノソ
スボロホメタノレダ ウカタタメタノレダ』

「その詠唱 全部言わせると思ってるの!?」


走ってこちらへ攻撃を向けてくる二口女

思っていないさ…だから


『いい感じに引っかかってくれたかな』


元々設置していた札が二口女に触れ

思いっきり爆発した


が 前に夢中になりすぎで

後ろからの攻撃に疎かになって

たんたん坊が後ろにいた


その目に見られ

足が地面に飲み込まれていく





「先輩!」



こっちに走ってくるまなちゃんが見える

ダメだ…ダメだ!

今度こそ誰も傷付けるわけにはいかないんだ

失うわけにはいかないんだ!


『来るな!』


強く 鋭い声でまなちゃんに言った

頭に血が上って視界がはっきりする

今やる最善のことはわかる


『そのかんざしを持つ限りお前はこいつらに見えない!
だから そのまま鬼太郎くんを呼んできて!命を助けるために!』

「でも!…でも先輩は!」

『いいから早く行きやがれまな!!』


怒鳴りつけるような声で

まなちゃんに言い放った


そうして まなちゃんは鬼太郎くんを呼びに

その場から走って逃げていった

俺は地面に吸われて 目を強く瞑った









そして 柱が13本 揃った

第六十二話→←第六十話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (77 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
153人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

とりまろ。(プロフ) - のん@天使から墮天使さん» ありがとうございます! (2019年5月21日 13時) (レス) id: ba9bcb022c (このIDを非表示/違反報告)
のん@天使から墮天使(プロフ) - 八十二話の挿絵が、めっちゃ可愛い! (2019年5月19日 19時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
もずく。(プロフ) - アルビノ猫さん» 更新遅くなってすいません 夢主さんが初めて女の子の服装を着ても すごい不満そうな顔してますね コメントありがとうございます (2018年5月1日 22時) (レス) id: 8d2cd9c08d (このIDを非表示/違反報告)
アルビノ猫 - え、ちょ、夢主ちゃんかわいい、、、、、、、、更新待ってました大好きです(( (2018年5月1日 20時) (レス) id: 18e3bfd774 (このIDを非表示/違反報告)
もずく。(プロフ) - アルビノ猫さん» 最高と言っていただけて嬉しいです 挿絵集…ですか うーん 考えておきますね^^; (2018年4月26日 21時) (レス) id: 8d2cd9c08d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:もずく。 | 作成日時:2018年4月12日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。