【ゲゲゲの鬼太郎】途切れぬ血筋、血の色花水木。

第五話 ページ6

学校とは 妖怪の住処だ

七不思議とかが良い例だね

俺は家系とかのせいで

昔から妖怪が見えるんだ


その挙句 霊力の高い人間だったからか

祓い屋の家系だったからか

よく妖怪に食べられそうになった


ただ 俺の血は呪われていて

他の妖怪がその血を一舐めでもすれば

一瞬にして理性を失い

まともな思考回路じゃなくなるんだ


改めて 血筋が恐ろしいものに呪われているんだと

しっかり理解できる




って 話が脱線した

まぁその学校が妖怪の住み家ってのは定番でね

ちらちらと 人じゃないものも見えるんだ


これを隠しながら生活するのは

とてもじゃないが辛いことだ


たまに 自分の見えるものは

他人に見えなくて 変に見られるから


『どうしようもないのかねぇ』


屋上で寝転びつつ

そんなことをぼやいた


「どうしたんですか先輩
悩み事ですか？」


朝の登校ぶりのまなちゃんと昼休み

さっき買ってきた

イチゴジュースにストローを刺して

中身を吸う


『悩みっていうか まぁ 悩みなのかなぁ
正直 もう当たり前になりすぎて悩みじゃないのかも』

「それどっちなんですか」

『俺でもよくわかんないかなぁ
異常な日常も 慣れれば普通なんだよね』

「先輩の家って古いんでしたっけ？」

『そーそー だから色々
普通とは違う教育を受けてたからさ』


普通と違ってしまったから

だから 呪われて

こんなことになったのだ

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