検索窓
今日:3 hit、昨日:13 hit、合計:234,734 hit

第四十一話 ページ42

-side 鬼太郎-





「はぁ…」

「鬼太郎 悩むのはわかるが
ため息を吐きすぎじゃ 幸福が逃げるぞ」

「そんなこと言われても…」


Aは思った以上に女の子としての自覚がなかった

まぁ 男の子として育ったんだから当たり前だろうけど

見た目だって そこらの人間の男の子となんら変わりない


だからこそ 女の子とわかってしまったら

どう接したらいいかわからなくなるんだ


「きっとAちゃんにも悪気はない
あれが素なんじゃ」

「頭ではわかってても難しいんですよ父さん…」


時々 彼女はどこか遠くを見るような目をする

赤銅と戦った時 彼女の中にあった霊力は

確実に妖力に変わっていた


切り替わったわけじゃなくて

あの時 Aは妖怪になっていた


…いや


成りかけていたって言った方が正しいのかな

確かにあの時 Aの体は赤銅によって二つに切れた

でも僕は見たんだ


血の糸のようなものがAの体から出てきて

高速で 二つに切れた体をつなぎ合わせた


あんなのは人間じゃ絶対にできない

前に矢が体に刺さった時も

同じようなことがおきていた


本人も理解できていないようだったけど

あれが呪いになるのなら

なぜ赤銅の攻撃から守ったんだろうか





「鬼太郎!」

「!…なんだよ猫娘」

「あの女…
Aが突然暴れ出したのよ!」


猫娘の報告で

急いで家の方へと走っていった

第四十二話→←第四十話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (79 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
185人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

白桜姫 - 夢主の髪の色がめちゃいい (2020年1月23日 22時) (レス) id: fb346ce4d5 (このIDを非表示/違反報告)
とりまろ。(プロフ) - 碌無者さん» うーん、作ったのがかなり前なのであまり覚えてはいませんが確か、この子は死んでいるから呪っても意味はないという意味を込めてだったかと思います。作者が曖昧ですいません… (2019年8月31日 12時) (レス) id: b5b6caadd7 (このIDを非表示/違反報告)
碌無者(プロフ) - 初めまして。何故正装が死装束なのですか? 和服の合せは男女共通で、正面から見てカタカナの「ソ」になるのが正しい着方です。逆になると死んだ人に着せるものになりますので、不吉ですよ。作中で説明が成されていたら申し訳ありません。気になりましたもので。 (2019年8月30日 16時) (レス) id: 0a4b7a6801 (このIDを非表示/違反報告)
もずく。(プロフ) - レモンさん» 閲覧ありがとうございます 誤字などは私の小説では多いので指摘してくださりありがとうございました! (2018年10月4日 15時) (レス) id: 5241d6a6f8 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、最初から一気に途中まで読ませていただきました!!面白かったです! (2018年10月3日 16時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:もずく。 | 作成日時:2018年4月5日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。