【ゲゲゲの鬼太郎】途切れぬ血筋、血の色花水木。

第三十九話 ページ40

「あんたの度胸は逆に尊敬するわ」

『いや そんなこと言われましてもねぇ…』


砂かけババァと猫娘に手当てされる中

猫娘にそんなこと言われたけど

いまいち自覚できてないなぁ


「鬼太郎がどんな顔で
私達のところきたか知ってる？」

『見てないから知らない』


返したらため息つかれた

えっえ 正論じゃないですか違うんですか？？(困惑)


「もういいわ」

『えぇ…(混乱)』

「ほれ できたぞ」


包帯が巻き終わったから

服を着替えるために

鞄から服を引っ張り出す


「あんたまさかここで着替えるつもり？」

『え 外で着替えろと？』

「そういうことじゃなくて
鬼太郎の前で着替えるつもり？ってこと」

『そりゃそうでしょ
同居するならそうなっちゃうじゃん？』

「あんたねぇ
自分が女だって自覚あるの？」

『……男として育った俺が
そんな自覚あるとお思いで？』


猫娘はやっぱりねとため息を吐いた

いや そんなこと言われてもねぇ


「女としての自覚がないなら
そりゃ鬼太郎も苦労するわ」

「まったくじゃ」

『そう言われてもなぁ
俺は一族の呪いから逃げるために男のふりをしているだけ

その呪いから逃げるための男のふりが
性に合いすぎてもうわかんなくなってるんだよ』


それで俺を責められたって

俺にはどうすることもできないんだよね

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