第二十七話 ページ28
非常用の出入り口を開けて
中へと入る
まなちゃんは友達を心配してるようだ
本当にいい子だな
これ以上にないくらい
ドームの中に入れば
見上げ入道を見つけた
あー 随分と大きいこと…
「丁度いい所に来た」
ねずみ男は猫娘の手から逃げ
見上げ入道のところまで走る
「見上げ入道先生ー！
あいつら俺達の仕事を邪魔するんです！」
『随分と扱いのやっすい犬だな
…あぁ こいつねずみだっけ』
大した力もないくせに
強い者の陰に隠れるだなんて
弱くてバカな奴がすることだと思うんだけど
「見上げ入道！
五万人の人間をどこにやったんだ！」
「全員霊界送りにしてやったわ！」
「返してもらおうか
五万人も行方不明になって
大騒ぎしてるんだぞ！」
「おかしいな 年間八万人以上の人間が行方不明になっている
なのに誰も騒がないではないか！
誰が行方不明になろうが 殺されようが
そんなのは数！人間はそんなこと気にしていないのだ！」
鬼太郎くん 猫娘 まなちゃんより
一歩だけ前に出て 大きな声で言った
『一年っていうのは人にとって とても長い時間なのさ
だからその中で 人が何人消えようが いずれ記憶から消えていく
結局 いっときの騒ぎごとでしかすまないのさ
人間ていうのはそういう生き物だ
君がそう勘違いするのも あながち間違いではない
…でも 君はそれほどの魂を使って一体何をする気なんだ？』
「全部で四万九千九百九十六人だ 後四人で五万
五万の魂を霊界に送ればわしは無限の力を手に入れ
日本に君臨することができる！
後もう少しで満願成就というところでお前達が来てくれたというわけだ！」
見上げ入道が息を吐き
それをぎりぎりで避ける
今度は鬼太郎くんを狙い
鬼太郎くんは空中に飛ぶと
のびあがりの時に見せた髪の毛針を見上げ入道に打つ
が 吐いた息で全てかき消されてしまった
「リモコン下駄！」
それもハエをはたくがごとく
弾かれてしまった
「秘技霊界送り！」
着地寸前に技を出され
避ける間も無く鬼太郎くんは吸い込まれる
目玉さんが地面に落ちた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 188人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ゲゲゲの鬼太郎」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白桜姫 - 夢主の髪の色がめちゃいい (2020年1月23日 22時) (
レス) id: fb346ce4d5 (このIDを非表示/違反報告)
とりまろ。(プロフ) - 碌無者さん» うーん、作ったのがかなり前なのであまり覚えてはいませんが確か、この子は死んでいるから呪っても意味はないという意味を込めてだったかと思います。作者が曖昧ですいません… (2019年8月31日 12時) (レス) id: b5b6caadd7 (このIDを非表示/違反報告)
碌無者(プロフ) - 初めまして。何故正装が死装束なのですか？ 和服の合せは男女共通で、正面から見てカタカナの「ソ」になるのが正しい着方です。逆になると死んだ人に着せるものになりますので、不吉ですよ。作中で説明が成されていたら申し訳ありません。気になりましたもので。 (2019年8月30日 16時) (レス) id: 0a4b7a6801 (このIDを非表示/違反報告)
もずく。(プロフ) - レモンさん» 閲覧ありがとうございます 誤字などは私の小説では多いので指摘してくださりありがとうございました！ (2018年10月4日 15時) (レス) id: 5241d6a6f8 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、最初から一気に途中まで読ませていただきました！！面白かったです！ (2018年10月3日 16時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もずく。 | 作成日時：2018年4月5日 20時
