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第二十三話 ページ24

「そう言えば A先輩のお父さんから
どうしてだか電話が来たです」

『…父さんから?』

「娘はどこだ そっちにいるのは知っている
知っていることを全部話せって…」


あの人 ついにストーカーにでもなったのか?

なんでまなちゃんの家まで迷惑を


「私怖くて 電話切っちゃったんですけど」

『それでいいよ…父さんはまともじゃないんだ
まなちゃんに何もなくてよかった』


安堵で顔が緩んだ

まなちゃんにはまた学校でとだけ言って

俺は制服を持つと自分で歩き出す


「どこにいく気?」

『家』

「さっき言ってなかったけ
君のお父さん 正気じゃないんでしょ」

『でも帰らないと…
子は親の元に帰るのが当たり前じゃない』

「…それは本当にそうなの?」

『俺の家がそうなだけなのかもね
でも帰らないといけないから

もうついて来なくていいよ
俺の家に来ると鬼太郎くんが殺されるかもだし…』


力なく笑えば

足を引きずりながら

家への方向へと歩いていった






-side 鬼太郎-






Aと別れ 帰ろうとしたが

あの力なく笑った時のAの目が忘れられない

助けて欲しいはずなのに

それを口に出してくれない



「鬼太郎 どうした?」

「…父さん やっぱり
ついて行っていいかな」

「それはお前が決めることじゃ」


Aが行った方の道へと足を進める

多分 あの足ならそこまで遠くに行ってないはず




邸の門を開いて

その中へと入っていくAを見つけた

門の前で入るべきか迷っていると

乾いた音が響いた


その後 大きな音が聴こえてくる

きっと言っていたお父さんが暴れてるんだろうな



のびあがりで木にされて

僕が戻って来た時


わかりづらいけど Aの頬には

叩かれた痕があった

その時は なんでか聞かなかったけど

多分 親に殴られたんだろう


彼女は複数の事情を

抱えすぎている気がする

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白桜姫 - 夢主の髪の色がめちゃいい (2020年1月23日 22時) (レス) id: fb346ce4d5 (このIDを非表示/違反報告)
とりまろ。(プロフ) - 碌無者さん» うーん、作ったのがかなり前なのであまり覚えてはいませんが確か、この子は死んでいるから呪っても意味はないという意味を込めてだったかと思います。作者が曖昧ですいません… (2019年8月31日 12時) (レス) id: b5b6caadd7 (このIDを非表示/違反報告)
碌無者(プロフ) - 初めまして。何故正装が死装束なのですか? 和服の合せは男女共通で、正面から見てカタカナの「ソ」になるのが正しい着方です。逆になると死んだ人に着せるものになりますので、不吉ですよ。作中で説明が成されていたら申し訳ありません。気になりましたもので。 (2019年8月30日 16時) (レス) id: 0a4b7a6801 (このIDを非表示/違反報告)
もずく。(プロフ) - レモンさん» 閲覧ありがとうございます 誤字などは私の小説では多いので指摘してくださりありがとうございました! (2018年10月4日 15時) (レス) id: 5241d6a6f8 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、最初から一気に途中まで読ませていただきました!!面白かったです! (2018年10月3日 16時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もずく。 | 作成日時:2018年4月5日 20時

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