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第八話 ページ9

鬼太郎くんは目玉さんを手において

まなちゃんに近付く


「ひっ!」

「驚かせてすまない
これは 僕の父さんだ」

「…ないないないないない!ありえない!
目玉だけのお父さんなんているはずない!!」

「そんなに驚かんでもなぁ
わしは この鬼太郎の父じゃ 目玉おやじと言われておる」


まなちゃんは目玉さんに近付き

目玉さんを何回か突っついた


「わっ これくすぐったい!」

「本物!?特撮!?それとも夢!!?」


困惑したようでまなちゃんは自分の頬を引っ張る

まぁ普通の反応…なのかなぁ


『あのね まなちゃん 人は誰しも
自分の見える世界が全てだって思ってる

でも 見えないけどいるんだ そこかしこに
そういうのを知らない人は 見えないんだ

中にはひときわ人が好きな奴だっている
多分…鬼太郎くんはその類…なのかな?』

「ってか先輩私の名前も手紙に書いたんですか!?」

『え?…あー 書いたかもね
あんまり 覚えてない…』


頬を人差し指で掻く

だってまなちゃんがあの手紙の内容考えたし

書いとかないと とか考えてたかも


「まぁ 人間が木になってしまうと
手紙をもらったが それは本当かね?」

「…これ見て」

「ん?それはなんじゃ?」

「え?スマホだけど?」

「ほー テレビも小型になったもんじゃな」

「テレビじゃないよ 電話もできるし
渋谷のカメラだって見られるし」

「しっ 渋谷の様子をこんなちっこいもんで
見ることができるのか!
ほぉ…便利な時代になったもんじゃ」

「とにかく見て!」


スマホを目玉さんに見せる

真っ赤な木がスマホに表示されており

少し 背筋がぞくっと寒気を帯びた


赤色はよく夢で見る

だからこそ少し怖いと思ってしまうのだ



「こ…これは"きゅうけつき"じゃ!」

「え ドラキュラ?」

「そっちじゃない 樹木の方だ」

『吸血木?』

「そうじゃ!人間の血を養分に育つ木じゃ!」

「なんでそんなものが渋谷に…
って 知ってんなら渋谷に行こうよ!」


まなちゃんは鬼太郎くんを引っ張り

渋谷へと連れていく

俺も走りながらその後をついていった

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白桜姫 - 夢主の髪の色がめちゃいい (2020年1月23日 22時) (レス) id: fb346ce4d5 (このIDを非表示/違反報告)
とりまろ。(プロフ) - 碌無者さん» うーん、作ったのがかなり前なのであまり覚えてはいませんが確か、この子は死んでいるから呪っても意味はないという意味を込めてだったかと思います。作者が曖昧ですいません… (2019年8月31日 12時) (レス) id: b5b6caadd7 (このIDを非表示/違反報告)
碌無者(プロフ) - 初めまして。何故正装が死装束なのですか? 和服の合せは男女共通で、正面から見てカタカナの「ソ」になるのが正しい着方です。逆になると死んだ人に着せるものになりますので、不吉ですよ。作中で説明が成されていたら申し訳ありません。気になりましたもので。 (2019年8月30日 16時) (レス) id: 0a4b7a6801 (このIDを非表示/違反報告)
もずく。(プロフ) - レモンさん» 閲覧ありがとうございます 誤字などは私の小説では多いので指摘してくださりありがとうございました! (2018年10月4日 15時) (レス) id: 5241d6a6f8 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、最初から一気に途中まで読ませていただきました!!面白かったです! (2018年10月3日 16時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もずく。 | 作成日時:2018年4月5日 20時

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