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「付き合ってはないの。ごめん、言ってなくて。」

「……え、そうなのか。まぁ、二人のことだからあんまりとやかく言えねぇけど。」

「心配してくれてありがと。本当に私は大丈夫だから。」

「いや、全然大丈夫に見えねぇから!とりあえず、まぁ、なんか理由あんだろ。話した方がいい。」

「うん、そうだね。」





……





なんで今日はこっちの道を通ってしまったんだろう。

こっちを通らなければこんな場面を見なくて済んだのに。


目の前には伍代と知らない制服を着た女の子がいて路上で二人は抱き合っている。




……タイミング悪すぎ。

よりによってこんな場面に遭遇するなんて。



あーこれが現実。

もう限界だ。



目を背けたくて、走って来た道を戻る。



そうだよ、
気づいてたじゃん。


あの日繋がったのは所詮身体だけ。



でもいざ目の前に彼が他の子といる場面をみてしまうと、もう胸が張り裂けそうで苦しい。





「吉川!!!」





なんで、追いかけてきたのだろう。

腕を捕まれてしまい、仕方なく足を止める。





「今の誤解だから。」

「誤解でもなんでもなくない?あの子もいつもの遊び相手なんでしょ。」



なんとでもない。
あんなん見せられたって別にそんなこと気にしてない。

せめてもの強がり。





「………いや、違うんだ。」





違うと繰り返し、言い訳をしようとする。

もう期待なんてさせようとしないで欲しい。






「違うわけないじゃないじゃん。自分でも前に言ってたでしょ。遊び相手の子何人かいるって。その一人なんでしょ。
……それで、私もその一人なんでしょ。」




自分で言って悲しくなる。




「違うんだ!だから話聞けって!!」

「聞きたくない!!!」





もういい。
これ以上辛い思いなんてしたくない。

どうせ繰り返すだけなんだ。

我慢していた涙が溢れ出す。
どうしてこんなときに出てくるの。

彼の前で泣きたくない。

押さえようと必死に堪える。


けど一度外れたリミッターは止めることができない。






「もう。いいよ。好きにすればいい。私ももうやめる。伍代にとってはその他大勢の一人かもしれないけど、私は伍代だけだった!本気ですきだった!だから伝えたのに……」





涙で視界がぼやけ、

声は震える。





「俺も吉川のこと好きなんだよ!」

「………え?」





今なんて言った?

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みお(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです!更新楽しみにしてます! (2022年6月25日 22時) (レス) @page13 id: a084972b78 (このIDを非表示/違反報告)
みゆり - こんにちは!急なんですけどなんか最近伍代くん関連の作品キスシーン多くないですか?妄想が止まらなくて読むたびにカッコいい伍代くんに半殺しにされてるんですけど…。これからも更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2022年6月18日 13時) (レス) @page4 id: 62691ac6fc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:優奈 | 作成日時:2022年5月9日 23時

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