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「おい、どうするんだよ、伍代。」




剛が伍代に話を振った。





「………なんで俺に振るんだよ。別にどうもしねぇよ。そんなん本人次第だろ。告られてるのは吉川だし、返事決めるのも吉川だろ。関係ねぇから。」




なにそれ………
まぁ、確かに。関係ないっちゃ関係ない。

普段、散々こっちに気をもたせるようなことをしといて、こういうときはお好きにどうぞってか。
あーもうわかってはいるけどムカつく。ちょっとは気にしてよ。




「私が、陣内と付き合おうと思ってたら?」
「………だから、好きにすればいいだろ。
先に帰るわ。」




なにそれ……


めんどくさそうにそう告げると伍代はお金を机の上に置いてこっちを全く見ずに席を立ち店を出ていった。








ラーメン屋をでて、剛と河川敷を歩いて帰る。
夕方で少し日が沈んでいくのと同じように私の気持ちもかなり沈んでいた。

わかってはいる。
付き合ってるわけではないし、誰とどうなろうが、彼には関係がない。

あんなめんどくさいと思われてしまいそうな質問してしまった自分も悪い。


それでも、あんな態度で言われてしまうと、ショックだった。




「あれは本心じゃねぇよ。」




私の気持ちを察してさっきから慰めてくれる剛。




「伍代はAのことすげぇ大切にしてんじゃん。」




大切にしてくれてるとは思う。
どんな状況でも必ず助けに駆けつけてくれるし守ってくれる。




「だから今日あー言ったのはたぶん、強がってんじゃねぇかな。」
「強がり?」
「嫉妬丸出しなんて恥ずかしいだろ。だからバレたくなくて強がって隠すんだ。」
「………そうなのかな。」




剛がどうにか私が落ち込まないようにと、良いように言ってくれて気持ちも少し前向きになる。




「いい加減ケリつけてもいんじゃね?」
「………」

「このままでもいいって思ってるかもしんねぇけど、いつかは限界があるだろ。気持ちを確認してねぇからこういうときすぐすれ違ってこーやって不安になるんだよ。おまえら二人みてるともどかしいんだ。さっさとくっついてくれ。」

「………そうだね。」





剛の言うとおりだ。気持ちがわかっていればこんなに振り回されることもなくなるし、考えてしまうこともなくなるだろう。

もういい加減限界なのかもしれない。




「あいつはたぶん、Aから一回言わねぇとなんも自覚しねーんじゃねぇかな。」

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みお(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです!更新楽しみにしてます! (2022年6月25日 22時) (レス) @page13 id: a084972b78 (このIDを非表示/違反報告)
みゆり - こんにちは!急なんですけどなんか最近伍代くん関連の作品キスシーン多くないですか?妄想が止まらなくて読むたびにカッコいい伍代くんに半殺しにされてるんですけど…。これからも更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2022年6月18日 13時) (レス) @page4 id: 62691ac6fc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:優奈 | 作成日時:2022年5月9日 23時

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