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……
特服が現れた。
そう言いながら校舎を出ていく大柄な男と仲間数人。
隣を歩いていた伍代が特服という言葉に反応し、立ち止まる。
あの日市松をぼろぼろにした剛は正体不明のまま特服の男としてあっという間に噂は広がった。
そんな剛に懸賞金をかけ、市松の連中は必死になって探しているらしい。
「ねぇ伍代、今の誰？」
「二年の最上。二年しめてるやつ。」
「そうなんだ。剛大丈夫かな……」
「あのさ……ちょっと行くとこ思い出したから先帰るわ。」
「え、じゃあ私も帰ろうっと。」
「いや、来るな。…………絶対着いて来るなよ。」
あまりにも念押ししてくると逆に気になる。
気になって伍代のあとをついていくと、途中の信号で見失ってしまった。周辺の場所をしばらく探してみると、何やら騒ぐ声がして隙間から中を覗いてみる。
そこにはあの最上と仲間数人。白百合の制服を着た女の子、そして白百合での姿のまま、最上にやられたのだろう傷だらけでボロボロになっている剛がいる。
助けに入ろうと足を踏み入れようとしたときだった…
入口側が騒がしい。
よくみると、特服が現れ次々とかかってくるやつらを倒していっていた。
「全開バリバリでいくんでよろしく！！」
声でわかる。特服着てるのは伍代だ………
声を張り上げた伍代は特服になり、剛を庇って最上とやりあう。けど最上は想像以上に強い。腕がまだ直ってない折れた状態の伍代はいつもの調子が出るわけもなく、向こうからの攻撃を何度も受けてしまい、地面に崩れ落ちる。
「バカの面拝むとするか。」
伍代のマスクを外そうと最上が手を伸ばした瞬間、伍代は殴り飛ばしてそれを阻止。
「焦んなよ……。勝負はこれからだろ。」
「そんなに殺されてぇか？」
いや、もう伍代限界だ。
なにか、妨害できるもの…
どうにか助けたくて、ふと周りを見渡せば巡回していたお巡りさんが目にとまる。
「お巡りさーん！こっちで喧嘩してます！！助けて！！」
「なにやってるんだ！！」
私に気づいたお巡りさんはすぐ乗り込んでくれて、最上を押さえてくれてた。
「いこう！」
その隙に伍代の元に駆け寄り、自分の肩に彼の腕を回して連れていく。満身創痍の彼はほとんど歩く気力も残っていない。彼を引きずりながらその場を急いで離れた。
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みお(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！更新楽しみにしてます！ (2022年6月25日 22時) (
レス) @page13 id: a084972b78 (このIDを非表示/違反報告)
みゆり - こんにちは！急なんですけどなんか最近伍代くん関連の作品キスシーン多くないですか？妄想が止まらなくて読むたびにカッコいい伍代くんに半殺しにされてるんですけど…。これからも更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2022年6月18日 13時) (レス) @page4 id: 62691ac6fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優奈 | 作成日時：2022年5月9日 23時
