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「私がこの人のツレの指折ったっていうの。」
「は?なんだそれ。」
「否定してんのに信じてくれなくて。」
話を聞いた伍代は大丸に向き直る。
「おい、大体その、やられたって奴、ここにいんのか?吉川の顔知ってんのかよ。それにこいつが指折れると思うのか?」
「それは………」
伍代が大丸に問い詰めると言葉をつまらせた。
そこに投げ込まれたグローブ。
見覚えがあるグローブを伍代は拾う。
「俺のグローブ?」
「騙されんな大丸。ボコられたところにそれが落ちてたんだよ。この女だけじゃねぇ。伍代も一緒になってやったんだ。」
後付けのように千鳥のやつがいう。
「このくそやろう!!!」
大丸は怒りを爆発させもう聞く耳なんてもたない状況。
「しゃーねぇな。
大丸、吉川じゃなくて、俺が相手になるわ。」
「でも、私が………」
「いいから。下がってろ。
吉川が相手する必要ねぇよ。」
「わかった………」
伍代に言われて、引き下がる。
「伍代、相手しろや。」
始まった二人のタイマン勝負。
殴り合う二人の強さは互角で、全く決着が着かず。
かなりの長期戦に。
………
力尽きた二人は同時に倒れこんだ。
「おい伍代。二枚目が台無しじゃねぇか!」
そんな二人をみてニヤニヤしながら入ってきたのは2年の沢田と市松の連中。
「こりゃでけぇ喧嘩になりそうだな……」
「まだ分かんねーのか……頭悪いなおまえ。」
「あ?」
「ハメられたんだよ、俺もおめーもな。」
全ては市松と千鳥の罠。
「いい潰し合いだったぜ!大丸、やっぱおまえは馬鹿みたいに単細胞だな!ヒロの指折ったのは沢田の後輩だよ、バーカ!!」
「おまえらさー、先輩をちゃんと立てねぇからこういう目に遭うんだぞ?」
強い二人を潰し合わせる為に仕掛けられた。
なんとも、セコいやり方に呆れてくる。
弱ってる二人はあっというまに市松と千鳥の連中数人かがりで押さえつけられ、動けなくなっていた。
「さ、伍代もこんなんだしな、次はあんたの番だ。」
「………」
沢田が近づいてくる。
「おい、吉川逃げろ!」
逃げるわけない。
こいつ一人相手なら私でも勝てるはず。
一歩踏み出したそのときだった。
目の前の男が飛び蹴りをくらってぶっ飛んだ。
現れたのは特服の剛。
「なんなんだよ特服!てめぇ関係ねえだろーが!」
「うっせーな、ムシャクシャしてんだよ。
相手しろや。」
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みお(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです!更新楽しみにしてます! (2022年6月25日 22時) (レス) @page13 id: a084972b78 (このIDを非表示/違反報告)
みゆり - こんにちは!急なんですけどなんか最近伍代くん関連の作品キスシーン多くないですか?妄想が止まらなくて読むたびにカッコいい伍代くんに半殺しにされてるんですけど…。これからも更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2022年6月18日 13時) (レス) @page4 id: 62691ac6fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優奈 | 作成日時:2022年5月9日 23時