1. 木漏れ日が、笑った [ リーマス・ルーピン ] ページ12
＊男主+半吸血鬼
＊大人+同級生主
＊ほのぼの甘
───────
Remus side
木の根元に座りAを待っている間、あまりにも心地いい風が私の眠気を誘った。
そんな時に見る夢はとても温かい。
学生時代の私たちが純粋な笑顔を振舞う。
隣にはAがいて……あの頃は可愛かったなぁ…。
あ、今も可愛いけどね。
── "リーマス"
Aが私を呼んでいる。
夢の中でもAは可愛い。
その頬を撫でると、ほらまた可愛い。
── "起ーきーてー"
えー？
ここに君がいるのにかい？
起きたくない感情が勝ってしまいそうだ。
現実も夢の中のAも好きで離したくないなぁ。
── "起きないと悪戯するよー？"
ふふっ。君の悪戯なら喜んで受けてた…と…
ん？なんだ、顔が…くす、擽ったい…っ！
「っ…はっ……！」
カッと目を開いて、"あ、今まで寝ていたんだ"と再認識する。
しかしそれも顔中に残るむず痒さにかき消され、ひたすら顔をごしごしする。
私の膝にひらひらと羽根が落っこちた。
『ふふ、やっと起きたな寝坊助さん。』
「───……え？」
Aの声が上から聞こえて、その声のした方に目線を向ける。
するとそこには見下ろしているのが見上げているのか……どちらが正しいか分からないがAが逆さまでこちらを見ている。
「っ！
……びっくりするよその体勢。」
『え〜？僕の正体忘れないでよ〜。』
くすくす笑うAは、木の枝に膝をかけぶら下がって……まるで蝙蝠のような。
見ているこっちが酔いそうな感じだ。
『中々起きなくてびっくりしたよ。ずっと顔緩んでたし。』
「え…あっ、この羽根で私に悪戯したんだね。全くもう恥ずかしいっ！」
『大丈夫。僕しか見てないから。』
それがまた恥ずかしい。
Aには包み隠さず見せているけど、やっぱり恋人の前ではスマートでかっこよくありたい。
─
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 173人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Alice@4日(夙夜・陸)更新(プロフ) - すしをさん» えぇ…(´Д｀)こんなに更新を怠っていて怒られて当然なのにそんな優しいお言葉…泣かせる気ですかコノヤロー(;∀;) (3月4日 21時) (
レス) id: fa4665eb65 (このIDを非表示/違反報告)
すしを(プロフ) - 新作の通知が来てから終始ニヤニヤしながら読ませていただきました… (3月4日 20時) (レス) id: 83df5084ef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Alice | 作成日時：2024年3月2日 14時
