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スっと背中にかかる重みが消え、グイッと引っ張られる。
『ぉわっ…』
「ふっ、赤の塗料が全身についているぞ。」
『……だ、！誰のせいだと…』
「いつもお前の方から引っ付いてくるくせに何を照れる必要がある。」
『そりゃあセブルスが好きだからに決まってんじゃん。』
顔を真っ赤にしながらいつものようにへらへらっと笑いかけるAに今度はセブルスの胸が高鳴った。
他人には分かりにくい表情の変化をAだけは唯一気づいてしまう。
そしてそれが良くも悪くも"今"発揮してしまった。
『え？え？セブちゃん照れてる？』
「っ…違う。」
『やーだー！可愛いセブぅ〜！なんだよいつも好き好き言ってんじゃん！』
「だから違うっ！離れろっ！」
『やだやだ離れません！セブルスからのハグだからこのハグは貴重なの！』
普段通りのテンションに戻ったAと、いつの間にか立場が逆転しセブルスの眉間の皺も元に戻った。
ソファに腰かけても尚へらへらしながら腕に絡みつくA。
「おい、飲みにくいぞ。」
『大丈夫大丈夫気にしないから。』
「我輩が気にする。」
『はいあーん。』
「話を聞けっ！」
あんなに隠したがっていたビスケットはセブルスの用意したお皿に並べられ、その後綺麗さっぱりなくなった。
気持ちが籠っているのを知っているから
形なんて関係ない。
〈〈 気持ち溢れるダンキング 〉〉
───────
『浸すには硬めの方が美味しいねぇ。』
「見栄えなど食ってしまえば同じだ。」
『えー？じゃあ今度でっかいハート作ってきたら食べてくれるん？』
「半分に割ってからな。」
『ひどいっ！！』
＊ダンキング……紅茶にビスケットを浸して食べること。素敵です。
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Alice@4日(夙夜・陸)更新(プロフ) - すしをさん» えぇ…(´Д｀)こんなに更新を怠っていて怒られて当然なのにそんな優しいお言葉…泣かせる気ですかコノヤロー(;∀;) (3月4日 21時) (
レス) id: fa4665eb65 (このIDを非表示/違反報告)
すしを(プロフ) - 新作の通知が来てから終始ニヤニヤしながら読ませていただきました… (3月4日 20時) (レス) id: 83df5084ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alice | 作成日時：2024年3月2日 14時
