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Aはシリウスの腕を掴み、まるで手のひらから生えているような雑巾をまじまじと観察した。
「あのなぁ俺がAに抱きつかないのは
『わかってるわかってる。』
「もうちょっと綺麗な雑巾だったらそのまま抱き締めてあげるんだが…。」
『いや、雑巾には変わりないでしょ。』
Aは何やら考える素振りを見せたあとパッと腕を離してコホンと咳払いをした。
窓のサッシに指をツーっと這わせそれをじっと見つめた。
「Aなにやっ─」
『"まだ埃が残ってますわよ？"』
「……は？」
『"早く掃除してくれますこと？セバスチャン。"』
いきなり女口調でなにやら劇を始めたAにぽかんと口を開いて固まるシリウス。
Aはその様子を見てニヤリと目を細めた。
『僕がさっきまで借りてた本、マグルの童話だったんだ。』
「あ？それがなんなんだ？」
『マグルの執事の定番の名前は"セバスチャン"らしい。』
「セバスチャン……ってことは俺は今執事か？」
『そう。"だから早くここを拭いてくださいセバスチャン。"』
トントンとサッシを叩く"主人"は少し楽しそうだ。
シリウスはその姿を見てAの
「"はいはいわかりましたよ主さま。"」
『"はい は一回と何度言わせますかセバスチャン。"』
「"ハイすみませんね。"」
わざとらしくごしごしとサッシを拭くシリウスは自分が罰則の最中ということを忘れるくらい笑っていた。
なんだかんだでマクゴナガルが罰則を解く頃には窓はピカピカになっており、罰を与えたマクゴナガルの方がご満悦のようだった。
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┗ 3→←1. ヒエラルキーの瞬き [ シリウス・ブラック ]
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Alice@4日(夙夜・陸)更新(プロフ) - すしをさん» えぇ…(´Д｀)こんなに更新を怠っていて怒られて当然なのにそんな優しいお言葉…泣かせる気ですかコノヤロー(;∀;) (3月4日 21時) (
レス) id: fa4665eb65 (このIDを非表示/違反報告)
すしを(プロフ) - 新作の通知が来てから終始ニヤニヤしながら読ませていただきました… (3月4日 20時) (レス) id: 83df5084ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alice | 作成日時：2024年3月2日 14時
