第31話 ページ31
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「久しぶりやな、Aとご飯とか」
『年末年始は、お互い忙しいからね。明日も仕事やろ？』
「え･･･、なんで仕事やって知ってるん？」
『知ってるやろ』
私だって、伊達に濱家隆一の彼女をやっていない。マネージャーとしても、いや、ちゃんと彼女として彼のスケジュールは、ちゃんと管理してる。
「･･･なんて、出来た彼女なんや･･･」
『逆にそんな出来ひん彼女と付き合うてたんか』
「やって、一般の子はそうやん」
『まぁ、そうやったら隆一は幸運やな』
なでなで、と、いつも撫でられてるように隆一の頭を撫でてみる。思いのほか気持ち良さそうにしていて、コイツほんまもんの犬みたいやな、と思ったのはここだけの話。
『･･･それより、これからどうしていくん？』
「これからは･･･、まぁ、とりあえず大阪のテレビのレギュラーに出て･･･東京の賞レースで優勝したら東京進出って感じやろな」
『なるほどなぁ･･･』
「それよりなんでそないな事聞いてん？」
『いや、結婚するんやったらいつぐらいなんやろなぁって』
へっ！？、と情けない声を出す隆一。私だってもう31。考えるところは考えるし、それに女性にとって結婚って相当大事なものだ。今まで見ないふりをしてきたが、流石に目を瞑れない所までしわ寄せが来ていた。
「･･･Aも結婚とか考えるん？」
『うん、隆一が言い出してからちょっとづつやけど』
「そう言えば、そんな事も言うたな･･･。まぁ、あの時言うたのが正直な所やろな」
『あぁ、東京の賞レースの決勝行けたらってやつ？』
「そうそう」
『分かった。やったら気長に待っておくわ』
「ありがとう。俺らも早いところ決勝進むから」
『そない焦らんくても、二人のタイミングでええから』
「ホンマ、ありがとう。優しすぎる･･･」
隆一は、私の手を握って自らの額にそれをあてるようにしてそう言った。かまいたちが東京の賞レースに残れるのはいつになるのやら。
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柊(プロフ) - 完結おめでとうございます！ご本人のキャラ崩壊などが無くてすごく面白かったです！ (2021年9月7日 9時) (
レス) id: 951bb9cd74 (このIDを非表示/違反報告)
妖狼(プロフ) - 濱家さんと夢主ちゃんがどっちも大好き同士でめっちゃキュンキュンしました！更新、気長に待ってます！ (2020年8月29日 23時) (レス) id: 0267bb7316 (このIDを非表示/違反報告)
うら(プロフ) - 最近好きになりつつあって偶然こちらの小説を発見、思わず最後まで読み込んでしまいました。すごく面白かったです！犬っぽい感じが想像出来てキュンとしました。早く次の話が更新されないかとワクワクしながら待ってます。応援してます！ (2020年1月7日 19時) (レス) id: a403eefda5 (このIDを非表示/違反報告)
白桃(プロフ) - 「毒入りキャラメル」かな？（笑）嬉しいなあ。でも明鳥さんには敵わないよ。新作書いてるから更新頑張ってくださいね！！ (2019年2月7日 19時) (レス) id: e1db0d658c (このIDを非表示/違反報告)
明烏(プロフ) - 白桃さん» ありがとうございます！白桃さんの作品いつも拝見させていただいてます。これからも頑張ってください！ (2019年2月6日 19時) (レス) id: 61727da3e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：明烏 | 作成日時：2019年2月3日 17時
