第15話 濱家side ページ15
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Aと恋人になれて、早数ヶ月。年の瀬が近づくに連れて、どんどん増えていく仕事に俺としても、そして、かまいたちとしても嬉しかった。相変わらず、劇場と大阪のテレビ番組とラジオの三本柱でやらせてもらっているものの、ここまで良くなってきてるのは、やはり恋人のおかげもあるのかもしれない。そして、ここ数ヶ月で変わったのは会う頻度。Aも気が向けば、俺らの出番を見てくれるようになった。
『今日もおもろかった』
「ホンマにー？」
『ホンマ、次の出番も頑張ってな』
颯爽と駆けていった彼女を見ながら俺はほくそ笑んだ。その姿を見ていたのか、唯一事情を知ってる山内は、このやり取りを少し蔑みながら見ている。別にイチャコラしてる訳では無いが、どうせ、彼女が出来たならお前もそうなる、と一人でブツブツと思いながら、次の出番に向けて準備をし始めた。
「濱、最近･･･っていうか、ここ数ヶ月凄い調子良さそうやけど･･･」
「気づいてもうたかー･･･賢ちゃん」
「濱くん、彼女出来てん」
えぇ！？、と楽屋が騒然となる。あ、これワンチャン楽屋ニュース行きかも、なんて頭を過ぎったが、段々と先輩後輩に詰め寄られているのがわかる。これは、洗いざらい吐く必要性があるのかないのか、こんな時ならどうする？どうするんだ濱家！
「その子可愛ええか？」
「可愛いです」
「どんな感じの子？」
「んー、ボブで働きアリみたいな子です」
「俺らに近い？」
「それは･･･どうでしょう？」
濁す。この一択だった。名前を言えば、Aの方に迷惑がかかるし、何ならAから、あんま余計なことは言うなっていう無言の圧力を勝手に受けている。とりあえず、あんま踏み入らない方がいいと感じたのか、俺の方からどんどん去って行った。シレッと山内の方を見ると、しまったと思ったのか、目をあからさまに逸らした。
「俺の癒しはAだけやねん･･･」
『まぁ、しゃあないって』
家には直行せず、Aの家に寄る。最近、色々とあって何やかんやでAの所に寄っている事が日常生活になりつつある。最初は、連絡をしていたが、合鍵をもらって以降、最近ではそんなことが無くなり、勝手に家に入ってAの帰りを待っていたりするのだ。
「なぁ、姉ちゃん聞いてくれるか？･･･濱家さん？！」
「石井！？」
一連の事をAに聞いてもらい、少しゆっくりしていると、ガチャっとも音を立てずに入ってきたのは、後輩のコマンダンテ石井だった。
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柊(プロフ) - 完結おめでとうございます！ご本人のキャラ崩壊などが無くてすごく面白かったです！ (2021年9月7日 9時) (
レス) id: 951bb9cd74 (このIDを非表示/違反報告)
妖狼(プロフ) - 濱家さんと夢主ちゃんがどっちも大好き同士でめっちゃキュンキュンしました！更新、気長に待ってます！ (2020年8月29日 23時) (レス) id: 0267bb7316 (このIDを非表示/違反報告)
うら(プロフ) - 最近好きになりつつあって偶然こちらの小説を発見、思わず最後まで読み込んでしまいました。すごく面白かったです！犬っぽい感じが想像出来てキュンとしました。早く次の話が更新されないかとワクワクしながら待ってます。応援してます！ (2020年1月7日 19時) (レス) id: a403eefda5 (このIDを非表示/違反報告)
白桃(プロフ) - 「毒入りキャラメル」かな？（笑）嬉しいなあ。でも明鳥さんには敵わないよ。新作書いてるから更新頑張ってくださいね！！ (2019年2月7日 19時) (レス) id: e1db0d658c (このIDを非表示/違反報告)
明烏(プロフ) - 白桃さん» ありがとうございます！白桃さんの作品いつも拝見させていただいてます。これからも頑張ってください！ (2019年2月6日 19時) (レス) id: 61727da3e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：明烏 | 作成日時：2019年2月3日 17時
