第14話 ページ14
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あの日が夢だったのではないか、と毎日グルグルと思ってしまうが、そんなことは無く、プライベートの携帯の連絡先には濱家さんの文字があった。本当にあの時成り行きで付き合う事となったと、思った。もちろん、この事は誰にも言えない。何となく、芸人と付き合っているという事を口に出すのは禁忌なのではと感じたからだ。それに、付き合っているから仕事が増えたなんて思われたら、それこそ、濱家さん側に迷惑になってしまう。
「石井ちゃん、大丈夫か？」
『いや、大丈夫なんですけど･･･まぁ、』
「俺には大丈夫そうには見えへんけど」
水田さんに話しかけられ、ここが会議室だと思い出す。和牛さんの今後について、話して行くとの事だったので参加していたのに。最近、調子が悪い。
「疲れてるんやったら、ちゃんと休みや。数日も休まれたら、俺らも困るし」
『すみません』
ちゃんと休みや、と念を押され、欠伸をして伸びをする。時計を見て時間を確認し、次の仕事までの時間が少し空いていることに気がついた。確か、この会議室も私が出るぐらいに次の人が来る予定だったはず。私は少し寝ることにした。最近、タレントの知名度の向上で忙しいという言葉が似合ってきて、寝れるにも寝れない状況。バレやしないだろう。バレても、その分取り返せばいい。呑気と言われれば、そうだが寝れてないことには変わりがなく、アラームをかけて机にひれ伏した。
ピピピッと、アラームが鳴る。手探りで探して止めると、誰かの上着をかけられていることに気がつく。
『あ、･･･濱家さん』
「おはよう、次俺らやねん。早く来すぎてもうたから寝顔見させてもろてた」
『恥ずかしいですね･･･私。それに寝てるのも･･･』
「忙しそうやったしええと思うわ。賢ちゃんも寝てると思うって言うてたし。彼女の寝顔が見れるのなんて彼氏としては嬉しい他ないわ」
『だといいんですけど･･･』
「あ、それにさ。敬語と名字にさん呼びやめてや。俺もこれからAって呼ぶようにするし、やからAも隆一って呼んでな」
『でも、恐れ多いですよ』
「俺ら、同い年やん。ホンマはタメでええはずやねんけど」
『ええの？』
「ええよ」
『なら、遠慮なく』
腕時計を見て、時間が迫っていることに気が付く。駆け出していこうとする私の腕を引き自身の体に隆一は引き付けた。バックハグの様な状態に私の心臓は大きく鳴っていた。
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柊(プロフ) - 完結おめでとうございます！ご本人のキャラ崩壊などが無くてすごく面白かったです！ (2021年9月7日 9時) (
レス) id: 951bb9cd74 (このIDを非表示/違反報告)
妖狼(プロフ) - 濱家さんと夢主ちゃんがどっちも大好き同士でめっちゃキュンキュンしました！更新、気長に待ってます！ (2020年8月29日 23時) (レス) id: 0267bb7316 (このIDを非表示/違反報告)
うら(プロフ) - 最近好きになりつつあって偶然こちらの小説を発見、思わず最後まで読み込んでしまいました。すごく面白かったです！犬っぽい感じが想像出来てキュンとしました。早く次の話が更新されないかとワクワクしながら待ってます。応援してます！ (2020年1月7日 19時) (レス) id: a403eefda5 (このIDを非表示/違反報告)
白桃(プロフ) - 「毒入りキャラメル」かな？（笑）嬉しいなあ。でも明鳥さんには敵わないよ。新作書いてるから更新頑張ってくださいね！！ (2019年2月7日 19時) (レス) id: e1db0d658c (このIDを非表示/違反報告)
明烏(プロフ) - 白桃さん» ありがとうございます！白桃さんの作品いつも拝見させていただいてます。これからも頑張ってください！ (2019年2月6日 19時) (レス) id: 61727da3e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：明烏 | 作成日時：2019年2月3日 17時
