第4話 ページ4
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年を跨ぎ、2008年。2007年のM-1グランプリでも、惜しくも準決勝敗退となり、本人達は悔しそうにしていたが、私は年の最後に大笑いをさせてもらった。吉本興業のマネージャーというのは、休みがあるようでなく、年がら年中芸人さんのことを考えていないと出来ない仕事であるが為、つかの間の笑いが私にとってのストレス発散となっていた。
『あけましておめでとうございます』
「「あけましておめでとう石井ちゃん」」
今年も彼らを一心に支えていかなければいけない。なんて、心に決めていた。その為に、正月の休みを芸事の神様を祀っている神社で参拝をして、そこで絵馬まで書いた後、実家に帰った。幸い、実家は、大阪府内なので電車で帰れる距離。正直、会社から行ける距離なのだが一人暮らしをしている為、帰るにも帰れないのが府内で一人暮らしをている人の感情。(まぁ、吉本興業に就職するのでちょっと親と一悶着あっただけなんだけど･･･)
「石井ちゃんって、どこ出身なん？」
「そう言えば聞いたことないな。どこなん？」
濱家さんの疑問が山内さんの興味を引いたのか、話題が私の出身地に傾いた。別に大きいところでも有名なところでもないし、正直、ふーん、で終わりそうなんだよな。これ考えてる時点で考え方が段々と吉本興業に侵食されていることに一人で気が付き、すこし心の中でため息を吐く。
『大阪狭山市です』
「大阪なんや！なんか大阪感少ないな」
濱家さんが、少し予想の斜め上を言ったので、両親がどっちも教師だから、という鉄板の返しをする。小さい頃から、お笑いは教育に悪いだなんだで見させてもらえなかったイメージがあり、大学の友達に勧められるがままに吉本興業に就職した身としてはアレだが。
『では、明日』
「明日」
二人と別れ、そのまま家に帰る。明日も同じように会社に行って、会議をする。一連のスケジュールを脳内で確認しながら、家の前まで行くと人影があった。その人影に気付き、私は声を出して驚いた。
『輝明！？』
「よ、姉ちゃん」
なぜなら、吉本興業で芸人をしている弟の輝明が、家の前で座り込んでいたからだ。
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柊(プロフ) - 完結おめでとうございます！ご本人のキャラ崩壊などが無くてすごく面白かったです！ (2021年9月7日 9時) (
レス) id: 951bb9cd74 (このIDを非表示/違反報告)
妖狼(プロフ) - 濱家さんと夢主ちゃんがどっちも大好き同士でめっちゃキュンキュンしました！更新、気長に待ってます！ (2020年8月29日 23時) (レス) id: 0267bb7316 (このIDを非表示/違反報告)
うら(プロフ) - 最近好きになりつつあって偶然こちらの小説を発見、思わず最後まで読み込んでしまいました。すごく面白かったです！犬っぽい感じが想像出来てキュンとしました。早く次の話が更新されないかとワクワクしながら待ってます。応援してます！ (2020年1月7日 19時) (レス) id: a403eefda5 (このIDを非表示/違反報告)
白桃(プロフ) - 「毒入りキャラメル」かな？（笑）嬉しいなあ。でも明鳥さんには敵わないよ。新作書いてるから更新頑張ってくださいね！！ (2019年2月7日 19時) (レス) id: e1db0d658c (このIDを非表示/違反報告)
明烏(プロフ) - 白桃さん» ありがとうございます！白桃さんの作品いつも拝見させていただいてます。これからも頑張ってください！ (2019年2月6日 19時) (レス) id: 61727da3e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：明烏 | 作成日時：2019年2月3日 17時
