【hnkkn】見える娘と祓い屋息子【源輝】 (ページ7)

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「・・・。誰かの縁者ってわけでもなさそうだね。ナニモノ？」

『一応幼馴染が祓い屋とだけ言っときましょう。』

「ふーん。」

「も、もしかして源先輩の幼馴染さんって・・・。」

『・・・誰かしらそんな噂流した輩は。』

「た、大変ご無礼を！」

『八尋さん！？頭上げ・・・いたっ。』

急に頭を下げ始めた八尋さんに頭を上げてもらおうとおろおろしていたら上から何かがふっけきた。

「なにこれ・・。」

あら。

「彼らは勿怪。現在の名は”ようせいさん”」

『古くからヒトの傍にいて小さな盗みやいたずらをする怪異よ。貴方達何かあったの？』

「さっきと随分形が違うのね。」

「勿怪は弱くて臆病な怪異だからね、何かを攻撃するときはああやって大勢で集まって変化するんだ。だからこそ本来は人間を襲うような攻撃的な怪異じゃないんだけど。」

「われらもころしはしたくなかった。」

「しかしわれらの”はなし”はかわってしまった。」

「やむなしやむなし。」

「はなし？」

『噂のことよ。噂が存在するから怪異も存在できる。私たちでいう心臓と脳って感じ。逆らうと消滅してしまうの。』

「ムツキはさておきヤシロ。勿怪の噂を変えてあげてくれないかな？」

どうやら大切そうな話なので私はもっけちゃんのところに静かに移動する。

「はるのはぬすんでないぞ。」

「われらはるにはきらわれたくない。」

『私を襲わなかったってことは少しは自我を保っていたのでしょう？嫌いにはならないわよ。』

よしよしと頭をなでるとわれもわれもと群がり始めた。

もっけちゃんを撫でまわしている間に話が終わったらしく八尋さんが近づく。

「先輩、もっけちゃんと仲がいいんですか？」

『えぇ、よくこの子たちに飴をあげるけど・・・。』

「あの！もっけちゃんたちの噂を変えるの手伝ってくれませんか！？もっけちゃんたちのことよく知っている先輩だったらいい噂にしてくれると思って・・・。」

「何かの縁だと思って手伝ってよムツキ。」

『今回だけよ。』

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「あれ、また物がなくなってる。」

「最近多くない？ようせいさんだったらアンタ殺されちゃったりして。」

＿＿＿＿不可解な失せモノ続くとき、それは妖精さんの仕業かもしれません。

＿＿＿＿＿ようせいさんの姿を見てしまったが最後命まで取られてしまうとか