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「ほォら、どうする？言うのか言わねェのか。」
「俺はどっちでもいいんだぞ？」
「いっ、言う！言います！！私は・・・・。」
「私の・・・・秘密は！！！！！！」
こうなってしまったきっかけは数十分前に遡る。
「七不思議の五番目、まさか学校の先生が人間じゃなかったなんて・・・。」
「別に珍しかねェよ。、実際人に紛れる怪異は相当数いる。」
『怪異は噂が絶えれば此岸にいられなくなるから自分で自分の噂を流しているのでしょう？便利なんですか？』
輝からの受け売りの怪異知識だ。
私は怪異がばっちり見えるので余計に人と怪異の見分けがつかない。
「まぁ、とかく便利だな。お前達のオトモダチの中にもヒトじゃないものが混ざっているのかもしれねェぞ。」
「そんな・・・。それって危ないんじゃ・・・。」
「ヘーキヘーキ！そうならないよーに俺達がいるんだから。」
『ヤコちゃん！！！』
花子くんの足元には狐の姿をしたヤコちゃんがいた。
にしてもなんでここに？自分の境界じゃないのに。
「我ら七不思議！」
「・・・学園に存在するすべての怪異を監督し。」
「ヒトと怪異の関係を正しく保つ。」
「まーつまり、俺らは人を脅かしはするけど仲良く学園のヘーワを守る正義の七人衆ってワケ！」
確か輝が言っていた七不思議は
”七不思議が一番 三人の時計守”
”七不思議が二番 ミサキ階段”
”七不思議が三番 カガミジゴク”
”七不思議が四番 美術室のシジマさん”
”七不思議が五番 16時の書庫”
”七不思議が六番 死神”
そして
”七不思議が七番 トイレの花子さん”
でも今は三人しかいないようだ。他の子たちはもしかして輝が祓った？
「ちなみに俺がリーダーね！」
「三人しかいねーじゃん。」
「それにヤコさんはこの間まで生徒を襲って・・・。」
あれは、噂が曲げられたせいだ。ヤコちゃんはそんなことをする子じゃない。
「言われてるぞバカ狐。」
「うるさいわね根暗蜘蛛。食い千切るわよ。」
そう言っていがみ合う二人(というか一人と一匹)仲がいいのか悪いのか。
「もー二人とも。」
「『仲良く。』」
「「はい」」
『ヤコちゃん。かわいいのにそんな顔したら台無しだよ。』
「そんなこと言うのはアンタだけよ。」
「そんな訳で仲良く学園のヘーワを守る俺たちなんだけど。」
「どうやらこの七人の中に裏切者がいるらしい。」
裏切者？確かに最近学園に怪異がよくいるけど数が増えているだけで被害はない。
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作者名：汰丸 | 作成日時：2020年8月14日 0時
