【hnkkn】見える娘と祓い屋息子【源輝】 (ページ31)

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『ふ・・・ふふふ。』

「？？」

『いや。私もこないだ同じこと言われたなって思って。光だけじゃ不安なら私も花子くんのこと監視するし必要があれば祓う。』

「A姉は祓う力ないんじゃ・・・。」

『それがあるらしいのよ。ま、この話は帰ってからしてあげるから。それで、輝は納得してくれるの？それとも無視して今すぐ祓う？』

「・・・はぁ。本当はこのまま祓ったほうがいいんだろうけど光とAに嫌われるのはいやだし。わかったよその言葉忘れないように。Aは光よりも経験がないんだから無茶しないでね。」

『うん。』

こくりとうなずく光。

「でも今回だけだからね、二人とも。」

そう言い残して輝は教室に戻って行った。

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「つーわけで今日からオレとA姉がお前を監視する。輝兄の前ではああ言ったけどよオレはお前のことなんざ全ッ然信じてねーからな。ちょっとでも悪さしやがったら即効祓ってやるから覚悟しとけ！！！」

「・・・・。」

『・・・あんたまだ泣いてんの？』

「花子？」

体操座りをしてうずくまってる花子くんに近づいた光を押し倒し花子くんは光の足の上に乗る。

「期待してる・・・・と言いたいところだけどまだ君たちには俺は祓えないよ。こんな手に引っかかってるよーじゃね。」

「あ・・・てめっ！それウソ泣きかよ！！！！！」

「あははは」

『あんた一回殴らせなさい。』

「ボーリョク反対！！！ムツキのスケベ！！！」

『はぁ！！！？』

花子くんがただの悪い怪異だったら輝の言いつけ通りに輝に報告していただろう。

けどどこか壊れそうで脆い雰囲気を纏った花子くんを守ってあげたいとも思ってしまった。

『光は明日から花子くんたちとご飯食べたら？私は輝と約束してるからいけないんだけど・・・。』

「ちぇ～～～～ムツキ来ないんだ。」

『輝が付いてきてもいいなら来るよ？』

「コナイデクダサイ。」

よほど今回のことが堪えたのか真っ青な顔で断ってきた。

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この学園の図書館には16時にだけ入れる特別な書庫がある

書庫にあるのは人の名前がついた本

書かれているのはその人が学園にいる間の記録

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿これまで何をしたのか、これから何をするのか

＿＿＿過去も未来もすべてが書かれているのです

けど気を付けて。赤い本だけは決して読まないようにね。

こんな噂知ってますか？

”16時の書庫”