【hnkkn】見える娘と祓い屋息子【源輝】 (ページ11)

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「「！！！」」

「あーあ。もうしばらくはヒミツにしておこうと思ってたんだけどなァ。来い。白杖代。」

花子くんがが呼んだ人魂が花子くんに集まる。嫌な気配を察し護身用の短剣をホルスターから取り出して花子くんに向ける。祓えないが対抗ならできる。

「少年の言う通り俺は人を殺した。でもカミサマが言ったんだ。この役目を全うできたら俺の罪は消えるんだって。」

さっきとは変わって長いマントをなびかせ笑う花子くん。

「だから祓われるわけにはいかない。悪いね。」

「ワケのわかんねぇこと言いやがって・・・！！」

『寧々ちゃん。下がってって。危ないから。』

「せんぱ・・・Aちゃん！」

本当はあんまり手伝いたくないのだけどかわいい弟が怪異に消されそうな予感がして短剣をぎゅっと握る。

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁｯ

「ねェその手痛くないの？」

懲りもせず雷霆杖に触る花子くんを再び雷が襲う。

「うはははは！学習しねぇヤツだぜ！今度こそ綺麗に消滅しちまいな！」

しかしその雷は消え花子くんは無邪気に包丁を振り始めた。

「ねー少年。俺、この杖欲しいなー。そしたら見逃してあげてもいーよ？」

「っち、舐めやがって・・・オレは逃げねえぞ！」

「そ、じゃいーや。」

パッと杖から手を放しその反動で倒れこむ光。その上に花子くんが乗り包丁を振りかざそうとする。

『っち。』

ｷｰｰｰｰﾝ

ｶﾗﾝｶﾗﾝ

花子くんが振りかざした包丁を短剣で飛ばし包丁を回収。その間花子くんは光にデコピンをし笑顔で勝ち誇っていた。

「で、これは危ないから封印っと。」

「おわーーーーーーーーーー！！！！うちの家宝に何してくれてんだテメーーーー！うおおおおおお剥がれねぇーーー！！！剥がせ！」

「ヤーだよ。ムツキ包丁返して。」

『うちのかわいい弟に危害加える奴に返す武器はありません。』

「ま、あとで返してくればいいや。それより。」

グイっと光の手をつかみ手のひらを確認する花子くん。

光の手は皮膚が焼けていて彼自身も感電していたことがわかる。

「やっぱり・・・。君はこの霊杖の力をまるで使いこなせていない。雷を放つたびに自分まで感電しているようじゃね。」

「い゛っ！」

「身の丈に合わない力がもたらすのは破滅だけだよ少年。」

「よっ余計なお世話だ！オレはみんなを守るためなら命なんか惜しくねぇーんだよ！」

「おお！熱血～～～ぅ！」