転生生活五日目�� ページ31
「...わからない。」
『まぁ、急いで思い出さなくても。ゆっくり思い出しましょう。きっかけがあればこうやって思い出す可能性はゼロじゃなさそうですし。』
「そういうことだね。これから少しづつ思い出せばいい。」
御影さんの切なそうな顔は今にも海の泡になって消える人魚姫のような儚さがあった。
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『綴くん！！ネタ提供！！！』
「おわ！？なんすか！」
あれから寮に帰った後海で思い浮かんだあの話を綴くんに提供しようと綴くんを探していたら談話室でPCを触っていた。
「で、今回はどんな話なんすか？」
『さっき冬組の皆さんとお買い物に行った帰りに海に寄ったんです。夜の海！』
「夜の海・・・なんだか不気味っすね。」
『夜の海で出会う人魚と人間の話、なんてどうですか？恋愛ものでもいいと思うけどこの劇団だと難しいか・・・。』
深夜の海に打ち上がった1人の人魚。
そこに1人海辺を散歩していた男が通りか帰り人魚と出会う。
そこから2人は友情を育む。
しかし人魚の王に人間と交流していることがバレてしまう。
人魚は海の国の王子様だったのだ。
人魚はもう会えないといい海の国へ帰ってしまう。
なんの理由もなく会えないと別れを告げられた人間は人魚に会うために国で有名な魔法師のもとへ、人魚になれる薬を頼み込む。
「人魚姫の逆転バージョンってことすか。」
『そうそう！どう？』
「面白そうっすね。ロミジュリと似た感じだけど結末が報われなくても報われてもいいっすね。」
『綴くん的にはどっちが好き？』
「俺っすか？うーーん。今まで書いたものがハッピーエンドだけだったから報われない方で書いてみたいかな。」
これから天使の話で報われない話書く人なんだよ綴くん・・・。
「そういうAはどうなんだよ。」
『私？私は報われない方が好き。報われない結末だって綺麗じゃん。』
「悲恋すか・・・。確か人魚姫の結末は泡になって消えるのが正しいっけ？」
『派生作品多いからわかんなくなっちゃうよねー。』
うーんと唸りながらPCに打ち込んでいく綴くん。
『仕事でもね、よく悲恋の作品のオーディション受けたりしてるけど個人的にそういうのが好きかも。性格ひん曲がってるのかな。笑』
「・・・。俺はそう思わないけどな。」
コーヒー淹れてくるわと立ち上がった綴くんの耳は少しだけ赤みを帯びていた。
『・・・綴くんが照れた。』
彼なりのフォローなんだろう。その気遣いが少しだけくすぐったかった。
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汰丸(プロフ) - 転生生活五日目�い�らなぜか編集からも話が消えてしまっているので再度お話を書き直します💦なぜなんだ・・・ (2022年3月30日 23時) (
レス) id: 032231ec66 (このIDを非表示/違反報告)
汰丸(プロフ) - ランキング更新ありがとうございます💞 (2022年3月21日 1時) (レス) id: 1e6209387f (このIDを非表示/違反報告)
汰丸(プロフ) - ゆっくり更新していきます〜よろしくお願いします(՞ . .՞)" (2022年2月10日 1時) (レス) id: 1e6209387f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汰丸 | 作成日時：2022年2月10日 1時
