鈍感 ページ47
朝食の後。
ロボロさんに着いて行き、再び通信室を訪れる。
今日は彼の指導のもと、書類の書き方を確認するらしい。軍学校で習ったとはいえ、実際の現場では違うこともあるんだろう。
ロボロさんが監視カメラをチェックしている間、手渡された紙の内容を一瞥し、必要事項を書き込んでいく。
ふと顔を上げれば、真剣にモニターを見つめる彼が目に映り。その横顔に暫し見入ってしまう。
rb：「ん？どした？…あ、分からんとこあった？」
椅子をこちらに引き寄せ、書いていた書類を覗き込んでくる。
私は顔を真っ赤に染めて、机上に置いていた自分の手をぎゅっと握り締めた。
(な…にやってんのよ、私！集中しなきゃ駄目でしょ！！)
何でもない、と言うように首を全力で横に振り、仕事に戻ってもらうよう促す。
彼は分かりやすくコテンと首を傾げ、肩を竦めて優しく笑った。
恥ずかしさに俯いていると、ロボロさんはそっと自身の手を持ち上げる。差し伸べる様に開かれた手のひらが、私の頬に触れる数センチ前。弾かれたように、彼は手を引っ込めた。
rb：「っ！！あ、つ…続き、頑張りや！！」
慌ててモニターの前に戻るロボロさんは何だか様子がおかしくて。でも体調が悪いわけでもなさそうだし、特に気にすることもないだろうと再度書類に目を落とす。
数枚の書類を書き終える頃には、お昼の時間がきていたみたいで。「交代します」と通信整備隊の隊員さんが、部屋に歩いて入って来た。
記入済みの書類を確認してもらえば、ロボロさんは大きく頷いて褒めてくれる。いつもの彼に戻っていて、少し安心した。
rb：「ええ感じやで！よぅ頑張ったな。あとでトントンに届けに行こか。」
返された書類をファイルにまとめ、通信室をあとにする。
一緒に食堂まで向かっていると、あの優しい声で後ろから声を掛けられた。
sn：「Aちゃん、ロボロ〜！」
rb：「ん、ペ神か。どないしたん？」
sn：「ただ前歩いてたから声掛けただけ〜。」
駆け寄ってくるペ神先生と共に、3人で食堂まで向かう。前のことがあったからか、ペ神先生にはなんとなく気を許せる感じがして落ち着いた。
sn：「今日のロボロ、なんかいつもと違くなぁい？」
rb：「はぁ？別にいつも通りやけどなぁ…。」
sn：「え〜？頬がゆるっゆるだよぉ。嬉しいことでもあったの〜？」
rb：「べ、別に？！そんなん無いわ！」
sn：「嫉妬しちゃうな〜。」
『(…え！？)』
つまり、…どうゆうことだ？
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ミノリ(プロフ) - あんさん» コメントありがとうございます！！！めちゃめちゃ嬉しいです！！なるべく早く更新できるよう頑張りますね！ (2021年2月1日 11時) (
レス) id: e01edd4ee3 (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - とても面白いです！！！つい読みいっちゃいました！！！ (2021年2月1日 0時) (レス) id: b9be5feb1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミノリ | 作成日時：2020年9月28日 11時
