勘違い ページ42
その後は案内がてら…といって、ショッピ様と城内を歩き回る。
何故かは分からないが、さっきよりもショッピ様が話しかけてくれることが多くなった。
気を許してくれたんだろうか…？
いや、きっと気を遣ってくれてるんだろう。わたし今、断りも入れず勝手に居なくなったことによる罪悪感と気まずさがすごいから…。
shp：「…と、まぁ、こんなもんですかね。」
どうやら全て回りきったらしく、目の前の彼はゆっくりと立ち止まる。時間を確認し、「う〜ん。」と悩む表情を見せた。
shp：「この後、なんか予定あります？」
ふるふると首を横に振る。ショッピ様は、やっぱり…とどこか納得したようだった。
shp：「そうっすよねぇ…。時間も中途半端やしなぁ。」
(ん…？)
私が、時間を持て余してしまうから…とショッピ様を悩ませている気がする。なんとなく、雰囲気でそう感じた。
忙しいのに引き止めては駄目だと思い、お礼だけ伝えて立ち去ろう…としていると。遠くから「あー！！」と声が響いた。びっくりして振り向くと、オスマン様が此方に歩いて来ている。
今この場所には、私とショッピ様しかいない。私たちに話しかけに来ようとしているのは明白だった。…んだけれども、顔がこれでもか…！というほどニッコニコで、若干身震いする。
shp：「Aさん、…逃げます？」
後退り気味のショッピ様にそう言われ、彼とオスマン様の顔を交互に見やる。
え、ゾムさんなら分かるけど、オスマン様で逃げるって…。どんな恐ろしい事が…。
os：「つーかまーえた！！」
私がウダウダしていたせいで、いつの間にか左手を掴まれていた。あ…。
shp：「あ。…じゃ、俺この辺で。」
os：「ショッピく〜ん？逃がさへんよ！」
ガシッ！
(あ…。思いっきり肩組まれてる…。)
さすがにこの距離では逃げれなかったようだ。
shp：「ぎゃー！逃がしてー！」
os：「なんでよ！俺を何やと思っとんや！ペ神でもないんやし！」
(ペ神…先生？彼にも捕まっちゃいけないのか…。)
私1人、謎に知識を増やしていると、急にオスマン様に手を引かれた。ショッピ様と2人して連行されている気分だが、当の本人は上機嫌である。
os：「今日はこのメンツでお茶会めう〜！」
え、お茶会？
…だから、ニコニコだったのか！
って、それなら怖がる必要なかったのでは…？
os：「ゾムの食害せいで、今日は誘いに乗らない奴ばっかり！暇そうな2人が居て、丁度良かっためう！」
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ミノリ(プロフ) - あんさん» コメントありがとうございます！！！めちゃめちゃ嬉しいです！！なるべく早く更新できるよう頑張りますね！ (2021年2月1日 11時) (
レス) id: e01edd4ee3 (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - とても面白いです！！！つい読みいっちゃいました！！！ (2021年2月1日 0時) (レス) id: b9be5feb1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミノリ | 作成日時：2020年9月28日 11時
