見ていたもの ページ40
訓練場に着くと、沢山の兵士さん達が集まっているのが見える。
shp：「ん…？あぁ。今日は合同訓練の日だったか。」
ショッピ様の指差す方を見ると、ゾムさんとシャオロン様が並んでいた。2人はそれぞれ、隊員さん達に向かって話をしている。
暫くすると、隊員さん達は二人一組を作り始めた。どうやら模擬戦闘を始めるようだ。
立ち止まった私は、一番近くで戦っている2人組を見る。
shp：「…本当は、いつもどんな訓練してるんか見せたかったんすけど。まぁ、しょーがないか。」
腕を組んで彼らを見据えるショッピ様。ちらりと目線を向けると、彼もまた此方を見た。
shp：「一番近くの2人組。今押してるのはシャオさんの部隊の人です。特攻隊なんで、こうゆう訓練は強いですね。逆に、ゾムさんの部隊の人は暗殺が専門なんで、相手が油断したスキを狙うよう鍛えられてます。」
視線を彼らに向け、各々の隊の強みを説明してくれる。ふんふん…と頷いている間に、ゾムさんの部隊の人が押し切られて負けてしまった。
悔しそうにはするものの、相手に握手を求めるその姿勢はとても輝かしく見える。
その後も続々と決着はつき、終わったところは互いに何かを話し合っている。反省会みたいなものなのだろうか…。
そして最後まで残っていたのは、隊長同士。つまり、ゾムさんとシャオロン様の戦闘だった。
・・・
side shp
shp：「…そろそろ、次行きま…。ん？」
隣を見ると、さっきまでは居たはずのAさんの姿が見当たらない。この状況ではぐれることなんてあるか…？と思いつつ、不安になって辺りを見渡す。
すると、彼女はいつの間にか訓練場に足を踏み入れていて、誰かと話をしているようだった。他の隊員は皆、隊長たちの戦いを見に行っていたため、Aさん達はすぐに目に付く。
彼女はメモ帳のような紙を通して何かを伝えており、もう一人の…先程見ていた二人組のゾムさんの隊員の方は、興味深げに頷いていた。
(…何してんやろ。)
そう思って自分も訓練場に入り、後ろから二人に声を掛ける。いきなりの事に驚いたのか、2人とも大げさに肩をびくっと振るわせた。
「す、すみませんショッピ様！話に夢中で気付かず、大変申し訳ありません！」
shp：「え、いやいや。別に謝る事じゃない…てか急に居らんくなるからびっくりしましたよ。」
Aさんの方を見てそう言えば、ハッ…としたような表情をする。そのまま固まる彼女に、俺は思わず笑ってしまった。
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ミノリ(プロフ) - あんさん» コメントありがとうございます！！！めちゃめちゃ嬉しいです！！なるべく早く更新できるよう頑張りますね！ (2021年2月1日 11時) (
レス) id: e01edd4ee3 (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - とても面白いです！！！つい読みいっちゃいました！！！ (2021年2月1日 0時) (レス) id: b9be5feb1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミノリ | 作成日時：2020年9月28日 11時
