守ること ページ23
side roboro
rb：「くっそ、コイツっ！！」
ゾムは器用にトントンの剣を躱し、俺に斬りかかってくる。
それを避け、ゾムの耳元すれすれに銃弾を送り込んだ。
体勢を崩したのを見逃さず、トントンが押さえ込みにかかる。
さっきから、これの繰り返しばかりだった。
tn：「あ〜もう！これじゃ、埒が明かん！」
それもそのはず。
向こうは殺しに来ているのにも関わらず、コッチは無傷で押さえ込もうとしているのだ。
相手の体力切れを待ってはいるが、興奮状態では、それも未知数だった。
その時。俺に対して振り下ろされたナイフを、横から誰かが受け止めた。
kn：「よ〜っしゃ！次は俺が相手したるわ。ロボロ、お前は下がっとけ。」
rb：「コネシマ？！いや、でも…。」
sha：「俺も居るから心配すんなって！はよ、あの子のとこ行け！」
rb：「あ、あぁ。スマン、任せた！」
その場を後にし、急いでAちゃんの元へ向かおうとする。
しかし、訓練場にはもう、その姿は無かった。
rb：「グルッペン！Aちゃんは？」
gr：「ペ神に担がれて医務室に行ったぞ。」
また、歩けんくなったんかな…。
不安に思いつつ、足早に医務室へと向かう。
着いてすぐ目に飛び込んできたのは、ベットに寝かされているAちゃんだった。
rb：「えっ…。」
思わず、言葉を失う。
sn：「あっロボロ、お疲れ様。」
rb：「なんっ…どうしたんや…？」
sn：「あの後、俺が声掛けたらAちゃん、気を失っちゃったんだよね。…でも安心して。じきに目を覚ますと思うから。」
ペ神の言う通り、苦しそうにしている様子もなく、ただ眠っているだけだった。
その手を握り、早く目が覚めるように、と願う。
sn：「お父さんを呼んできてもらってるから、そろそろ…、」
言い終わらないうちに、オスマンとひとらんに連れられ、おっちゃんがやって来る。
Aちゃんを見て、驚いているようだったが、何も言わなかった。
rb：「おっちゃん、ホンマにごめん。俺がついていながら…。」
自分の不甲斐なさに腹が立つと同時に、いたたまれなくなって謝罪の言葉が口から漏れる。
「いえ、Aに外傷は無いと聞きましたよ。それも、ロボロさんが間に入ってくださったお陰だと。本当に、有難うございます。」
責められる事はあれど、感謝される事は何もしていない。
rb：「ホンマに、ほんまにゴメンな…。」
声が震える。
もう、こんな事は無いようにせんと…。
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ミノリ(プロフ) - あんさん» コメントありがとうございます！！！めちゃめちゃ嬉しいです！！なるべく早く更新できるよう頑張りますね！ (2021年2月1日 11時) (
レス) id: e01edd4ee3 (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - とても面白いです！！！つい読みいっちゃいました！！！ (2021年2月1日 0時) (レス) id: b9be5feb1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミノリ | 作成日時：2020年9月28日 11時
