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「くっそ…はぁ…」
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ダンスホールにいる片野坂教官を待つ一ノ瀬の元には、
柳田警部補が到着していた。
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スーツの内ポケットに手を入れる柳田警部補に
警戒心を強める一ノ瀬。
「…違う、そうじゃない。…何もしない。」
無線を取り出すと、それをすぐそこに投げる柳田警部補。
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「俺を信じろ。
…証拠の映像見たのか？」
一ノ瀬は静かに頷いた。
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「スコップ男の顔を見たんだな？」
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「……顔は写ってませんでした。」
「嘘をつくな。橘冬美が顔が写ってると言っていたとさっきAが言ってたじゃねえか！
どうしてさっきの電話では黙ってた？
…スコップ男の正体がわかったからだろ？」
一ノ瀬は渋い顔をして顔を俯かせた。
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「…そうか…残念だ…。
お前らには知らないでいて欲しかった…。」
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そして、柳田警部補は銃を取り出すと
その銃口を一ノ瀬に向けた。
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「…あとは俺が処理する…。
携帯をよこせ。…ほら。」
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その時だった。
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「『ジロちゃん…！！、』」
「…ッ、柳田…！」
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入ってきたのは腹を押さえながら歩く片野坂教官と
本間と、その本間の肩を支えながら歩くAだ。
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「止まれ！！」
一ノ瀬に向けられていた銃口は本間たちの方へと移される。
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「…カイくん…Aちゃん…」
「…早くしろっ、！携帯を渡せ！」
「一ノ瀬、柳田を信じるな…！携帯をこっちに渡せ。」
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『ジロちゃん…っ！』
「ジロちゃん騙されちゃダメだっ！！！
っ俺たちは柳田さんに騙されたんだっっっ！！」
本間の涙声の混じった悲痛な叫び声と、Aの今にも泣き出しそうな目線が一ノ瀬に刺さった。
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「一ノ瀬、携帯を渡せ。」
「こっちに渡せ、一ノ瀬！」
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一ノ瀬は涙に濡れた瞳で片野坂教官と柳田警部補を交互に見た。
その表情は酷く辛そうだった。
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. - 少しでもアウトですので‥。立派な犯罪行為ですので違反報告します。 (2021年3月7日 17時) (
レス) id: 8938ef0b4a (このIDを非表示/違反報告)
. - 生きてゆけない 独りきりじゃ” 迷路のような、 未満の未来。 その先は誰にもわからない。←歌詞転載してますので運営に報告しますね。歌詞転載は著作権違法ですので‥。 (2021年3月7日 17時) (レス) id: 8938ef0b4a (このIDを非表示/違反報告)
レー - ななさん» 聞きたいのですが大丈夫でしょうか？ (2021年2月27日 16時) (レス) id: 1f8411eea9 (このIDを非表示/違反報告)
フィアー(プロフ) - ななさん» 名前変わりましたがボードに書いて大丈夫ですか？ (2021年2月6日 22時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - ハナさん» コメントありがとうございますー！質問、何でしょうか？ (2021年1月5日 18時) (レス) id: 080c506ace (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なな
| 作成日時：2020年9月2日 0時
