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そんな時、月1で私と会う時間を作ってくれたのが、
両親が殺された事件を捜査していた警察の中の一人、片野坂さんだ。
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私が高校を卒業するまで毎月毎月、
片野坂さんは私が自由に話をする時間をとってくれた。
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そのあと我慢出来ず、親戚の家を逃げ出して児童養護施設に保護された小学生の私を見ても
片野坂さんは私に怒らなかった。
＿「頑張ったな…、頑張ったよ、Aは。」
片野坂さんは優しい声でそう言ってくれた。
あの時、我慢していた涙がひとりでにポロポロと流れたのを覚えている。
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時には、途中でぶっ倒れてしまったことも、
急に取り乱してしまうことも、
片野坂さんを傷つけるようなことを言ってしまったこともあった。
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でも、片野坂さんは絶対に私を責めたりしなかった。見捨てたりしなかった。
それどころか、片野坂さんはいつも、両親の殺された事件の捜査が難航していることを私に謝っていた。
両親を殺した犯人を見つけられなくてすまないって何度も私に深々と頭を下げてくれていた。
他の警察とは違う。そう思った。
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警察になりたい、
片野坂さんみたいな、
人の心に寄り添って、
握った手を離さない警察官に。
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日に日にその思いが強く固まって、
高校卒業手前、
私は片野坂さんにこのことを打ち明けた。
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＿『…私、片野坂さんみたいな警察官になりたいんですっ。そして父と母を殺した犯人をこの手で捕まえたい…っ、』
片野坂さんは机上に警察学校のパンフレットを出した。
＿「Aがすごく考えてこの選択肢を出したのはわかる、すごく伝わる。
でも、もっともっとよく考えろ。よく考えて気持ちが完全にまとまったら、ここに来い。ここで待ってるから。」
＿『え…、片野坂さん…』
＿「…教官だ。」
片野坂さんはそう言って小さく微笑んだ。
＿『…はい！！』
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それから約1年後、私は警察学校に入学したのだ。
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. - 少しでもアウトですので‥。立派な犯罪行為ですので違反報告します。 (2021年3月7日 17時) (
レス) id: 8938ef0b4a (このIDを非表示/違反報告)
. - 生きてゆけない 独りきりじゃ” 迷路のような、 未満の未来。 その先は誰にもわからない。←歌詞転載してますので運営に報告しますね。歌詞転載は著作権違法ですので‥。 (2021年3月7日 17時) (レス) id: 8938ef0b4a (このIDを非表示/違反報告)
レー - ななさん» 聞きたいのですが大丈夫でしょうか？ (2021年2月27日 16時) (レス) id: 1f8411eea9 (このIDを非表示/違反報告)
フィアー(プロフ) - ななさん» 名前変わりましたがボードに書いて大丈夫ですか？ (2021年2月6日 22時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - ハナさん» コメントありがとうございますー！質問、何でしょうか？ (2021年1月5日 18時) (レス) id: 080c506ace (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なな
| 作成日時：2020年9月2日 0時
