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Aちゃんの目は、
泣いてたけど、すごく怒ってた。
そんなふうに見えた。
そんな彼女をも、
.
.
「…ッ！！」
『……っ、痛っ…！、』
突き飛ばしてしまった。
.
Aちゃんは、いくら訓練を積んでいたとしても女の子だ。
女の子に…、Aちゃんに、
手をあげてしまう日が来ることも
俺は全く予想していなかった。
.
"ごめんね"、
その言葉が俺の中で何度も浮き上がっては消えない。増えていく一方。
.
カイくんは、
「何してんだよ…」
と小さな声で言う。
その一言だけで、カイくんは怒ってるんだとわかる。
.
"いくらジロちゃんでもAさんのことを傷つけるのは許さない。"
.
いつの日かカイくんに言われた言葉。
.
.
カイくんの怒りに満ちた拳が頬に、足が腹に当たって
俺は倒れ込んだ。
.
.
例え嫌われても、何度殴られても、
この事実だけはこの2人に知られたくない。
この2人だから、知られたくない。
大切な2人だから、悲しい顔をさせたくない。
…守りたいんだ。
.
カイくんに、俺の襟元を掴んで無理やり起き上がらせられる。
俺らは結局、殴り合って、蹴り合った。
こんなにも悲しい争いが過去にあったろうか。
.
.
遠くでお腹を押さえて蹲ったまま動かないAちゃんは
静かにずっと泣いていた。
.
.
俺らの殴り合う音と声だけが響いている。
今にも消えそうな灯火のような力。
それを絞り出して、いつも一緒だったカイくんと戦う。
そして、いつも一緒だったAちゃんを傷つけ、
あんなにも悲しい顔をさせる。
.
やっぱり、こんなのツラすぎる。
残酷すぎる。
"俺、ヒーローになりたかったんだ！"
"兄ちゃんもヒーローになりたいって言ってた！
カイくんの夢、兄ちゃんと一緒！今は俺とも一緒！"
"3人で絶対に立派な警察官になるんだ！"
俺らは前に倒れ込み、お互いの肩にもたれ掛かる。
「はぁっ、はぁっ、…っ、」
「はぁ、っ、はぁ…、」
カイくんの殴ろうとした拳を、俺が握りしめて止めた。
お互いの力を込め合って、その拳と掌は震え合う。
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. - 少しでもアウトですので‥。立派な犯罪行為ですので違反報告します。 (2021年3月7日 17時) (
レス) id: 8938ef0b4a (このIDを非表示/違反報告)
. - 生きてゆけない 独りきりじゃ” 迷路のような、 未満の未来。 その先は誰にもわからない。←歌詞転載してますので運営に報告しますね。歌詞転載は著作権違法ですので‥。 (2021年3月7日 17時) (レス) id: 8938ef0b4a (このIDを非表示/違反報告)
レー - ななさん» 聞きたいのですが大丈夫でしょうか？ (2021年2月27日 16時) (レス) id: 1f8411eea9 (このIDを非表示/違反報告)
フィアー(プロフ) - ななさん» 名前変わりましたがボードに書いて大丈夫ですか？ (2021年2月6日 22時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - ハナさん» コメントありがとうございますー！質問、何でしょうか？ (2021年1月5日 18時) (レス) id: 080c506ace (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なな
| 作成日時：2020年9月2日 0時
