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次郎side
…こんな日が来るとは、思いもしなかった。
俺は初めて、カイくんとAちゃんに嘘をついた。
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『…ジロちゃん…ちがうでしょ？私あの携帯ずっと持ってたんだよ？！だからわかるよっ、あれは証拠の携帯じゃないっ！』
「ジロちゃん、俺らには嘘はつかないでほしい。」
「ついてない。」
携帯をずっと持ってたのはAちゃんだし、
野原からスマホを借りたのはカイくん。
嘘にしては下手すぎるというか、辻褄が合わなすぎる。
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そんなの、俺もわかってる。
わかってるんだよ？
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でも、どうしてもつかなきゃいけなかったんだ。
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『違うっ…、嘘だよ…っ、』
「…っジロちゃんは何を1人で抱え込んでんだよ！！」
悲痛な切迫した2人の声。
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「何も抱え込んでない。」
体温を感じない、冷気的な声で応える俺に、
「ハァ…」
カイくんはため息をついた。
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そしてAちゃんの横から立ち上がると、
俺の体を探ろうとした。
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「…っやめろよ！！！」
俺はついカイくんの肩を掴んで投げ飛ばしてしまった。
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「あっ…。」
『ちょっ…と、…！！っカイくん！』
倒れ込んだカイくんにAちゃんが駆け寄った。
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「…っごめん…。」
カイくんはAちゃんに支えられて立ち上がる。
その目は鋭く俺を睨んでいた。
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「…その反応が、本物を持ってる証拠。
…俺とAさんにもその携帯を見せろよっ！！！！」
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カイくんは支えられているAちゃんの手を優しく退けると、
また俺の体を探ろうとする。
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「…ぁあーっっ！！！！」
俺は思わずカイくんの頬を殴った。
そのはずみでカイくんの眼鏡が飛んでいく。
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『…っねえ、ちょっとジロちゃんっ！！何やってんの？！』
Aちゃんが倒れ込んだカイくんを見ると、
眉間に皺を寄せて、俺の腕を強く掴んで揺らした。
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その強さは今までにない力強さで、上腕のあたりがジリジリと内から熱い痛みが沸き上がるようだった。
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. - 少しでもアウトですので‥。立派な犯罪行為ですので違反報告します。 (2021年3月7日 17時) (
レス) id: 8938ef0b4a (このIDを非表示/違反報告)
. - 生きてゆけない 独りきりじゃ” 迷路のような、 未満の未来。 その先は誰にもわからない。←歌詞転載してますので運営に報告しますね。歌詞転載は著作権違法ですので‥。 (2021年3月7日 17時) (レス) id: 8938ef0b4a (このIDを非表示/違反報告)
レー - ななさん» 聞きたいのですが大丈夫でしょうか？ (2021年2月27日 16時) (レス) id: 1f8411eea9 (このIDを非表示/違反報告)
フィアー(プロフ) - ななさん» 名前変わりましたがボードに書いて大丈夫ですか？ (2021年2月6日 22時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - ハナさん» コメントありがとうございますー！質問、何でしょうか？ (2021年1月5日 18時) (レス) id: 080c506ace (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なな
| 作成日時：2020年9月2日 0時
