#9 続 ページ1
その時だった。
「ぅああっ！！！！」
一ノ瀬はすぐそこにあった消化器を男たちに向けて振り回した。
辺り一面は白い煙が立ち込める。
.
「…今だ！！」
「逃げるぞ！！」
.
『冬美っ、立てる？』
「ごめんっ、ありがと…っ！」
Aはその間に橘の肩を支えて立ち上がらせた。
もう片方の肩を本間が支える。
.
彼らはまた走り出したのだった。
.
.
.
行き着く先でドアを閉めて素早く鍵をかける一ノ瀬。
.
「…開けろ！！」
外から聞こえる声。
「開けないっ！」
「っ開けろ！！」
「開けないっっ！！」
一ノ瀬はドアの前に重石として椅子や机やらを立てた。
.
.
「橘、歩ける？」
そう問うた本間に、
橘は意を決したかのような表情で言ったのだ。
.
.
「…頼みがあります！
…私を、ここに置いていってください。」
次郎「え！？」
『…ちょっと、何言ってんの冬美！』
快「そうだよ！置いていけるわけないだろ？！」
「私はもう…、走れません！証拠は、Aに託してあります！私がここに残れば、そこのドアが開いても少しの間なら時間稼ぎができる！その間に逃げてください！」
『でも…っ、』
次郎「出来ないよ、そんなこと。」
快「そうだよ、出来ないよ、」
.
「このままじゃ全員で捕まりますよ？！
逃げて、早くっ！！！」
.
.
橘は懇願するような表情でギュッと目を瞑ってそう叫んだ。
.
.
.
本間や一ノ瀬、Aは顔を見合わせ、唇を噛み締めると、
先の階段を上がり始めた。
「A、任せたからね。」
橘の言葉にAは彼女に向かって敬礼して見せた。
その姿を橘はしっかり目に焼き付けるように見て、
強く頷いたのだった。
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. - 少しでもアウトですので‥。立派な犯罪行為ですので違反報告します。 (2021年3月7日 17時) (
レス) id: 8938ef0b4a (このIDを非表示/違反報告)
. - 生きてゆけない 独りきりじゃ” 迷路のような、 未満の未来。 その先は誰にもわからない。←歌詞転載してますので運営に報告しますね。歌詞転載は著作権違法ですので‥。 (2021年3月7日 17時) (レス) id: 8938ef0b4a (このIDを非表示/違反報告)
レー - ななさん» 聞きたいのですが大丈夫でしょうか？ (2021年2月27日 16時) (レス) id: 1f8411eea9 (このIDを非表示/違反報告)
フィアー(プロフ) - ななさん» 名前変わりましたがボードに書いて大丈夫ですか？ (2021年2月6日 22時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - ハナさん» コメントありがとうございますー！質問、何でしょうか？ (2021年1月5日 18時) (レス) id: 080c506ace (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なな
| 作成日時：2020年9月2日 0時
