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練習室の近くには人の影が無い。
オレ達は束の間のオフを満喫中だし、もしかしたらデビューを控えた女の子達がいるかもと思ってたけど予想は外れた。
社屋は思いの外ガランとしている。
社員さんは相変わらず忙しそうなのに、オレにはみんなの表情が険しそうに見えた。
あの話を聞いた後だからそう見えるだけなのかな。
いつもはたくさんの音で彩られている練習室への廊下が今日はどこか静かで寂しく思う。
電気の消えた練習室をいくつか通り過ぎると、一番小さいその部屋にだけ灯りが漏れていた。
閉じられた扉には「練習中、開けるな危険」とホラー映画のようにおどろおどろしく書かれたプレートが掛かってる。
これを作ったのはスングァニだけど、きっとあの子はこの中にいないだろう。
立ち止まって耳を澄ますけど、中からは何の音楽も聞こえてこない。
その扉の前で一度だけ深呼吸をして、ドアノブを回した。
「A」
小さな白い箱の真ん中に、探していた人影を見つける。
とりあえず少しだけ安心した。
練習室の壁際で手も足も投げ出して仰向けに転がっているAの名前を呼ぶと、顔に掛けていたタオルを少し上げてオレを確認する。
そのまま何も言わずに、また目元を隠すようにタオルを戻した。
フロアに足音を軋ませて近付き、真上からAのことを覗き込む。
「ソクミナも練習しに来たの？今日はどこもガラ空きだから一番大きい部屋も使い放題だよ」
「じゃあなんでAは一番小さい練習室を使ってるの？」
「……もしかしてここが良かった？」
「ううん」
「じゃあどうしてここに？」
「Aに会いたくて来たんだけど？」
そう言うと、会話がぴたりと止んだ。
部屋からも外からも何の音もしない。
まるで時間が止まってしまったようだった。
一拍置いてAが「ああ、なんだ」と、本当に小さな声を静かな部屋に響かせる。
どうしてオレがここに来たのか今やっと思い至ったらしい。
「クプスヒョンがとうとう口を滑らせたんだね」
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せの(プロフ) - ゆーさん» ありがとうございます！昨日ですよね。交通機関が所々麻痺してたのでちゃんと会場に向かえてたらいいんですが……お恵みが欲しいのでプレディス神社にポイを貼りつけようと思います (2019年10月14日 9時) (
レス) id: dc29b0018c (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - 作者様のファンです。コンサートは外れてしまいましたが、握手会に行きます。作者様の分までメンバーを見てきます。作者様にもセブチからのお恵みがありますよう祈ります。 (2019年10月11日 22時) (レス) id: 4373b2733c (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - konusasanさん» 私も公演中止決定してからツイッター見れなかったです(見た)ありがとうございます、払い戻された金で宝くじ当てて私達も一緒にワルツ回りましょうね…… (2019年10月10日 8時) (レス) id: dc29b0018c (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ゆかりさん» 思い起こせば赤髪のウーさんに「ミンギュｗｗｗ」って言ってる頃が一番楽しかったですよね。ありがとうございます、わたしたち強く生きましょう…… (2019年10月10日 8時) (レス) id: dc29b0018c (このIDを非表示/違反報告)
konusasan(プロフ) - はじめまして、作者様の大ファンです。私も12日を楽しみに生きてきて、今日ショックで何も手につきませんでした。どうか、作者様に素敵な出来事が沢山起こることを祈っております。辛いことには変わりませんが作者様の心が少しでも軽くなれば幸いです。 (2019年10月10日 2時) (レス) id: 2d5dcafa21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2019年9月30日 10時
