４ ページ35
.
そう答えて、Aが少し眉を下げた。
立ち入ってはいけない話だったんだろうか。
一瞬言葉に詰まるけど、こういう時ホシヒョンはわりとあっさりAへ問い質してしまう。
HS「なにを？」
＿「内緒」
HS「……オレでも？」
＿「うん。守秘義務だって」
VN「それ、最近多いね」
__「私たちの仕事には何の関係も無いから大丈夫だよ」
HS「そう言われると余計に聞きたくなるんだけど」
＿「クプスヒョンが知ってるから、そっちから聞き出してよ」
HS「まかせろ」
＿「まあどうせ、あと何日か経てば公示されると思うけど」
そう言ってAが目線を少し下に向けた。
昨日見た、バンを降りて白い息を吐き出したクプスヒョンと姿が重なる。
もう一度話しかけようとしたとき、そのAの声で遮られてしまった。
＿「ホシヒョン、今から練習室に行くんだけど一緒に行きますか？寂しかったんでしょ？一緒に練習しましょうか」
HS「今動いたら吐くから無理」
VN「オレが行く……でもA、コンサート終わったばっかりなんだからちゃんと休まないと」
＿「こういう時に動いておかないと身体が鈍っちゃうんだよ」
HS「寝て起きたら……寝て……起きたら……うーん……」
__「さっき話してたんだけど、ウジヒョンは作業室に行くって」
HS「おかしいな……アイツも最後まで一緒に居たはず……オレも釜山ズだったらタフでいられたのか……？」
__「あの人はホシヒョンと違って飲まなかったからでしょ？『お前が居たら生贄にしてさっさと帰れたのに』って怒られちゃった」
VN「ウジヒョン、結構楽しそうにしてたけど」
__「照れ隠しで私にそう言ったんだね、きっと」
笑ったAが「ほら、ホシヒョンは二度寝してきたら？」と背中を押す。
じゃあねと微笑んだ顔は普段と変わらないものだったから、なんだか余計に違和感を覚えた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 914人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
せの(プロフ) - ゆーさん» ありがとうございます！昨日ですよね。交通機関が所々麻痺してたのでちゃんと会場に向かえてたらいいんですが……お恵みが欲しいのでプレディス神社にポイを貼りつけようと思います (2019年10月14日 9時) (
レス) id: dc29b0018c (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - 作者様のファンです。コンサートは外れてしまいましたが、握手会に行きます。作者様の分までメンバーを見てきます。作者様にもセブチからのお恵みがありますよう祈ります。 (2019年10月11日 22時) (レス) id: 4373b2733c (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - konusasanさん» 私も公演中止決定してからツイッター見れなかったです(見た)ありがとうございます、払い戻された金で宝くじ当てて私達も一緒にワルツ回りましょうね…… (2019年10月10日 8時) (レス) id: dc29b0018c (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ゆかりさん» 思い起こせば赤髪のウーさんに「ミンギュｗｗｗ」って言ってる頃が一番楽しかったですよね。ありがとうございます、わたしたち強く生きましょう…… (2019年10月10日 8時) (レス) id: dc29b0018c (このIDを非表示/違反報告)
konusasan(プロフ) - はじめまして、作者様の大ファンです。私も12日を楽しみに生きてきて、今日ショックで何も手につきませんでした。どうか、作者様に素敵な出来事が沢山起こることを祈っております。辛いことには変わりませんが作者様の心が少しでも軽くなれば幸いです。 (2019年10月10日 2時) (レス) id: 2d5dcafa21 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：せの
| 作成日時：2019年9月30日 10時
