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で、ちょっと経った頃の話 ページ28

ディノ視点





コンサートの合間に流れる映像の撮影を終えて控室に戻る途中、珍しくミンギヒョンから個別にカトクが飛んできた。

それを開いて確認し「了解です」とだけ返して、小走りに近い早歩きで廊下を進む。



うーん、マンネの宿命……いや、特権か。



スタジオから少し離れたところにある控え室の扉を開けると、ソファの上に丸くなって毛布に包まれた塊が一つ。

向かい側のソファに座り、足を組んで雑誌を開いていたシュアヒョンへ「それってヌナですか?」と尋ねれば「多分ね」と返された。





「シュアヒョン、インスタ見れますか?」

「……うん?会社のアカウント?」

「じゃあ開いて、ミニョニヒョンのポストを確認してください」

「ミニョナ?どうして」

「見ればわかりますから」





首を傾げたシュアヒョンにそう伝えて「失礼しますね」と言いながら毛布を捲る。

その中にいたのはやっぱりヌナで、撮影が全て終わっているからか結んでいたはずの髪の毛はソファに散らばっていた。


背中を向けて起きないヌナの肩をトントンと叩くと、億劫そうに毛布を引っ張って、また頭まですっぽりと覆い隠してしまう。



最近仕事が忙しくて寝不足なのは知ってるし、気に病んでいることも知っているから、ちょっとでも寝かせてあげる事が大事なんだと僕も承知してる。

でもここはヌナの為に心を鬼にしないと。





「ヌナ、Aヌナ」





毛布の上からもう一度肩の位置を軽く叩くと、声が届いたのかもぞもぞと毛布が動き、ヌナが中から顔を出した。

眩しそうに目を細めて「ディノ……?」と僕の名前を呼ぶ。





「ヌナ、」

「……私の撮影、たしか全部終わったはずだけど」





眠そうに目をパチパチと瞬かせたヌナへ僕のスマホを渡す。

画面の中には、ミンギヒョンから送られてきたスクリーンショットが開かれていた。



ヌナがそれ受け取って、欠伸を手で隠した瞬間に、後ろにいるシュアヒョンが口を開く。





JS「『至急、解決するように』」

__「ん?」

DN「ヌナ、至急解決しなきゃ」

__「何を?」

DN「見てください」




肩に毛布を被らせたまま起き上がったヌナの手を取って、端末の画面を目の前に押し付ける。


.

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せの(プロフ) - ゆーさん» ありがとうございます!昨日ですよね。交通機関が所々麻痺してたのでちゃんと会場に向かえてたらいいんですが……お恵みが欲しいのでプレディス神社にポイを貼りつけようと思います (2019年10月14日 9時) (レス) id: dc29b0018c (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - 作者様のファンです。コンサートは外れてしまいましたが、握手会に行きます。作者様の分までメンバーを見てきます。作者様にもセブチからのお恵みがありますよう祈ります。 (2019年10月11日 22時) (レス) id: 4373b2733c (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - konusasanさん» 私も公演中止決定してからツイッター見れなかったです(見た)ありがとうございます、払い戻された金で宝くじ当てて私達も一緒にワルツ回りましょうね…… (2019年10月10日 8時) (レス) id: dc29b0018c (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ゆかりさん» 思い起こせば赤髪のウーさんに「ミンギュwww」って言ってる頃が一番楽しかったですよね。ありがとうございます、わたしたち強く生きましょう…… (2019年10月10日 8時) (レス) id: dc29b0018c (このIDを非表示/違反報告)
konusasan(プロフ) - はじめまして、作者様の大ファンです。私も12日を楽しみに生きてきて、今日ショックで何も手につきませんでした。どうか、作者様に素敵な出来事が沢山起こることを祈っております。辛いことには変わりませんが作者様の心が少しでも軽くなれば幸いです。 (2019年10月10日 2時) (レス) id: 2d5dcafa21 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:せの | 作成日時:2019年9月30日 10時

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