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ミンギュのように完璧に見える男だって、難点の一つや二つある。
ちなみに今がそうだ。
タイミングが死ぬほど悪い事。
そう、文字通り死ぬほど、だ。
その場でピタリと歩いていた足を止めると、ミンギュは私の高い位置で纏めていた髪の毛を掴んだ。
引かれた髪の感覚が気に食わない。
ああ、もう本当に、嫌になるくらい間が悪すぎる。
私は今、死ぬほど虫の居所が悪い。
そしてそういう時、いつも刺激してくるのは決まってこの人だ。
「じゃあ、ミンギュは私がこのグループにいなかったら良かったって思ってるの？」
振り返ってそういうと、掴まれていた髪の毛もミンギュの手からするりと離れる。
目の前の、やたらと高い位置にいる男は、私に何を言われたのかいまいち理解していないらしい。
それもそうだろう。
ミンギュの事だし、自分が私に何を言ったのかすら覚えてないんじゃないかと思う。
「ミンギュは私に女の子だけのグループで活動してほしかったの？高いヒールを履いて、今より可愛くて露出のある服を着てる私に会いたかった？」
ミンギュが驚いて目を丸くする。
ずっと頭で警報が鳴っているのに、なぜだか口は止まってくれない。
こんなひどい八つ当たりをするのは初めてだ。
「ああ、ごめん。別に繋がりが無ければ会いたくもないよね。それともアイドルなんかしないで普通に生活してればよかった？どっち？」
「ちがっ、」
「私のいないこのグループを、一人のファンとして私が好きになってたら満足してくれた？ミンギュの隣じゃなくて、ステージの下から眺めててほしかったの？」
「待って、A、」
「ううん、待たない。残念かもしれないけど私はまだここにいても良いらしいし、離れる気はないんだよね。ごめんミンギュ、もうステージ以外で君の隣に立たないようにするから許してくれる？」
「違う、ごめん、そんなつもりで言ったわけじゃ、」
振り返った先にいるハニヒョンが、私たちの様子を見て固まったソクミナに向かって「止めなくていいの？」と聞いている。
ああ、またソクミナを困らせて。
もうどうしたら良いのか。
「謝らなくていいよ、大丈夫。どうでもいいから」
「ごめん、A、」
「知らない」
伸びてきた手を払いのける時、やっぱり心が痛んだけど、今の私にはどうすることもできなかったのだ。
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せの(プロフ) - ゆーさん» ありがとうございます！昨日ですよね。交通機関が所々麻痺してたのでちゃんと会場に向かえてたらいいんですが……お恵みが欲しいのでプレディス神社にポイを貼りつけようと思います (2019年10月14日 9時) (
レス) id: dc29b0018c (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - 作者様のファンです。コンサートは外れてしまいましたが、握手会に行きます。作者様の分までメンバーを見てきます。作者様にもセブチからのお恵みがありますよう祈ります。 (2019年10月11日 22時) (レス) id: 4373b2733c (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - konusasanさん» 私も公演中止決定してからツイッター見れなかったです(見た)ありがとうございます、払い戻された金で宝くじ当てて私達も一緒にワルツ回りましょうね…… (2019年10月10日 8時) (レス) id: dc29b0018c (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ゆかりさん» 思い起こせば赤髪のウーさんに「ミンギュｗｗｗ」って言ってる頃が一番楽しかったですよね。ありがとうございます、わたしたち強く生きましょう…… (2019年10月10日 8時) (レス) id: dc29b0018c (このIDを非表示/違反報告)
konusasan(プロフ) - はじめまして、作者様の大ファンです。私も12日を楽しみに生きてきて、今日ショックで何も手につきませんでした。どうか、作者様に素敵な出来事が沢山起こることを祈っております。辛いことには変わりませんが作者様の心が少しでも軽くなれば幸いです。 (2019年10月10日 2時) (レス) id: 2d5dcafa21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2019年9月30日 10時
