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「I.O.Iに行ってる二人が帰って来たら、会社は女の子達を揃ってデビューさせるつもりだ」
「それは誰だって知ってるだろ。今もデビュープロジェクト踏んでる最中だし」
「デビュー日程は決まったんですか？」
「だいたいはな」
「そっか。じゃあ良い話の報告だった訳ですね」
「いや……それで、お前がその中に入る話も出てる」
「はあ？」
Aの手を離して立ち上がると、椅子が転がっていく。
デスク越しに向かい合う副社長へ詰め寄ると、後ろからAに手を引かれた。
だからと言って、自分を止めようとは思わない。
「ヒョン、どういう事？Aをうちから抜かして、新しくデビューさせるって事ですか？そんなのおかしいだろ」
「スンチョラ、」
「上の人たちは何を考えてるんですか？それで得するのは誰？じゃあ損をするのは？A？それともデビューを心待ちにしてる女の子達？」
「……損得の勘定はお前じゃなくて会社がやるんだ」
「オレには誰も得をするようには見えないけど？」
「クプスヒョン」
デスクに手を付いて激昂するオレの腕を、Aがもう一度引っ張ってきた。
オレに向かって静かに首を振るAに、激しい憤りがこみ上げてくる。
「何でオレだけが怒ってんだ？A、お前の話をしてるんだぞ。どうしてお前は何も言わないんだよ」
「ヒョン、座って」
「A！」
「……スンチョルさん、お願いだから座ってください」
そう呼ばれたのは久しぶりで、なんだかとうの昔に置いてきたモノのように思う。
Aが起こした椅子へ乱雑に腰を下ろした。
「副社長、話を続けてください」
「……A、まだ何も決定してないんだ。本当にお前が入るのか、それともお前抜きでやるのかもわからない」
「副社長から見て、私はそのグループに組み込まれそうですか？」
「その可能性は低いよ。まだ話が出ただけで、統計や戦略を練って次の会議に議案が回されてる」
「もし私がそのグループに入ることになったら？」
「最悪でも兼任で進める様には努力する」
「そうですか」
「だけど、この世界に絶対はないんだ」
肘置きに手を着いてAを見るが、もうこっちを向いてはくれなかった。
Aの視線は自分の、膝の上に置いてある指先を見つめている。
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せの(プロフ) - ゆーさん» ありがとうございます！昨日ですよね。交通機関が所々麻痺してたのでちゃんと会場に向かえてたらいいんですが……お恵みが欲しいのでプレディス神社にポイを貼りつけようと思います (2019年10月14日 9時) (
レス) id: dc29b0018c (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - 作者様のファンです。コンサートは外れてしまいましたが、握手会に行きます。作者様の分までメンバーを見てきます。作者様にもセブチからのお恵みがありますよう祈ります。 (2019年10月11日 22時) (レス) id: 4373b2733c (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - konusasanさん» 私も公演中止決定してからツイッター見れなかったです(見た)ありがとうございます、払い戻された金で宝くじ当てて私達も一緒にワルツ回りましょうね…… (2019年10月10日 8時) (レス) id: dc29b0018c (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ゆかりさん» 思い起こせば赤髪のウーさんに「ミンギュｗｗｗ」って言ってる頃が一番楽しかったですよね。ありがとうございます、わたしたち強く生きましょう…… (2019年10月10日 8時) (レス) id: dc29b0018c (このIDを非表示/違反報告)
konusasan(プロフ) - はじめまして、作者様の大ファンです。私も12日を楽しみに生きてきて、今日ショックで何も手につきませんでした。どうか、作者様に素敵な出来事が沢山起こることを祈っております。辛いことには変わりませんが作者様の心が少しでも軽くなれば幸いです。 (2019年10月10日 2時) (レス) id: 2d5dcafa21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2019年9月30日 10時
