ファン家のマンネは紅一点３ (ページ3)

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14少年少女漂流記③初ご飯ページ3

A視点

今晩の夕食について簡単な役割分担を決めた後、部屋に戻って寝て起きた頃には、目が回るような違和感はだいぶ薄れていた。

相変わらず気持ち悪さは続いているけど、さっきほどでもない。

いつの間にか隣で、規則正しい姿で寝ていたボノニを起こさないように、ゆっくりと身体を起こして背伸びをする。

床に直接寝ていたせいか、背中の骨がビシリと鳴った。

ゆっくりと立ち上がって、布団替わりにしてたダウンを着直して部屋を出る。

外の方でわいわい聞こえるけどもしかしてまだご飯が出来てないのかな。

眠る片付けチームの間を忍び足で移動しながら時計を確認したけど、もう二時間以上たっているような気がするんだけど……

玄関から靴を持ってきて庭へ出ると、何故か手持ちサイズの旗を持っているホシヒョンが私を見つけて駆け寄ってくる。

片付けチームが宿舎の中に戻った時「オレ外見てくる！」と言って出ていったけど、もしかして最初から今までずっとここに……？

__「ヒョン、ご飯は出来ました？」

HS「ううん。火が着かなくて」

__「ええっ、まだそこなの……？」

HS「火着けるの、意外と難しくてさ～……Aは具合よくなった？」

__「結構よくなりましたよ。ありがとうございます」

HS「そっか！」

ホシヒョンが「良かった！」と力強く私の背中を叩く音で、庭に居たみんなが後ろを振り返る。

途端にスングァニが「ヌナ～！」と、助けを求めるような声で私を呼んだ。

__「火が着かないって本当？」

DK「本当！」

MH「こんなところで嘘付くと思う？」

__「思わないけど、ホシヒョンが冗談で言った可能性もあると思って」

MG「A～……」

SC「どうした、お前も腹減ったのか？」

__「ううん、全然」

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