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__「ウジヒョン良いんですか、台本ちゃんと確認しましたか？」
WZ「お前がオルガンだかピアノだかの上に座るってやつだろ」
__「なんでそんなに冷静なんです？怒るべきところでしょ」
WZ「オレは監督がそうしろって言うなら従うよ」
__「……どうしてこういう時だけ聞き訳が良いんですか」
ヌナが「信じられない」と呟きながら、両手で顔を覆う。
マンセの時は数人だったメンバーとヒロイン(つまりヌナ)の絡みが、なかなか好評だった事に味を占めたのか、今度は範囲が全員へと広がってしまった。
僕もそういうシーンはあるけど、ヒョン達に比べればほとんど無いと言ってもいい程だ。
どっちにしろ、僕の心臓はヌナ(と制作チームの人達)によって爆破されてしまうんだけど。
MH「A、あのバーンってやつやりたいって言ってたもんね」
__「どうして私だけ出来ないんですか。せめてそれだけでもやりたいです。ヒョン……」
SC「いや、お前が胸をときめかせてどうするんだよ」
DN「コンセプトが台無しじゃないですか」
__「そう言うなら無表情で心臓を爆破させてた張本人が、ダンスパートでニコニコしながら皆と一緒に踊ってるのは有りなんですか？」
SC「確かに」
WZ「髪を下ろしてる時のお前と、髪を上げてる時のお前は別人の設定なんだってさ。良かったな」
DN「そういえば前の時もそうでしたよね」
__「ひどいこじつけを聞いた」
WZ「お前もアレがやりたいならやっても良いけど、それなら平等にメンバーの人数分だけやれよ。じゃなきゃ何人か拗ねる。13回だぞ、13回。お前はあの衝撃に耐えられるのか？絶対無理だ、やめておいた方が良い」
__「ウジヒョンの鬼……」
WZ「何とでも言え」
ヌナは一回で充分だったらしい。
ウジヒョンにまくし立てられるように言われると、どうしようも無さそうなヌナが引っ込んでいった。
ソファの上のクプスヒョンを隅に追いやり、狭いのにわざわざ隣に座って腕を組む。
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作者名：せの
| 作成日時：2019年8月22日 10時
