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しゅんと肩を落としたミンギュに「冗談だよ」とフォローを入れる。
まあ冗談ではないんだけど。


それを横目で眺めていたウォヌヒョンが「チョンウォヌ」と、自分の名前を口にしながら手を上げた。

礼儀正しいのは良いけど、もしかして立候補でもするんだろうか。
それはそれで面白いと思うけど……





SC「はい、チョンウォヌ」

WN「A。栗を剥くのが上手くて、自称名人だと」

SC「じゃあAで」

__「ちょっと待ってください、そんな事は一言も……」





ミンギュが小声で「オレもそのくらい出来るけど……」と対抗心を燃やしているのを聞き流しながら、またわいわいと騒ぎ始めた場を納めようとテーブルに手を着く。



その瞬間に、スタッフさんが私へミトンを投げる様に寄越してきた。

どこにでも売ってそうな灰色のミトンは、手の甲の部分に赤いバツ印のステッカーが貼ってある。





DN「武器ですか?」

JH「こんなんで何と闘うんだよ」

JN「Aにその手袋は大きすぎない?」

SG「ジュニヒョン、あれ鍋掴みだから」





貰った武器(武器……?)を手に嵌めて眺めていると、そのミトンを横から引っこ抜いて掻っ攫っていったミンギュが、スタッフさんの方を向いて尋ねる。





MG「……なんで鍋掴みなんですか?」

SC「つうか、バツって……?」

SG「もしかして、ヌナは料理しちゃダメって事?」

WN「って事は、これからオレ達に料理する機会が回ってくるってことだよな」

__「なるほど。ミンギュ、頑張って」

MG「……オレが、オレが一番料理が得意です!!!」

WZ「おせーよ」





困惑の最中で次々と不穏なキーワードが抜き出されていくのを眺めていると、これはもしかしたら大変な番組に出演しているんじゃないかと不安になってくる。

ウォヌヒョンが私の前に栗を置いて『早くしろ』とでも言うような目で見てくるから、とりあえず溜息を吐いてみせた。


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作者名:せの | 作成日時:2019年8月22日 10時

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