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MH「別に遊びに来たわけじゃないよ。挨拶しに来たわけでも、他の子達みたいに世間話をしに来たわけでもないし」
HW「じゃあ何を？」
KH「A、ショヌヒョンに会いに来たんだよ」
HW「あの子が？」
MH「そうそう」
HW「なんで？」
MH「相談しに来たんだって」
HW「だから何を？」
ヒョンウォンがミニョクにそう問い質すと、代わりにキヒョンがそれに答えた。
KH「ショヌヒョンに『私はどうやったら皆と同じように踊れますか』って」
HW「はあ……？なんで、むしろ女なのに踊れてるって話題になってただろ」
KH「『今は軽くて速い動きばっかりだけど、みんなが成長してショヌさんみたいな体系になった時、重い動きが主流になったらグループを抜けなきゃいけなくなる』って言ったの」
KH「まあ、みんながショヌヒョンみたいになることはまずあり得ないけど」
HW「それでわざわざヒョンのとこまで？」
KH「あの子、すごい切羽詰まってたんだよ」
HW「へえ」
MH「メンバーにも、ダンサーさんにも、身内には誰にも相談出来なかったらしくてさぁ〜。それまで全然話したこと無かったんだけど、あの時だけは本当にAが可哀想になっちゃって」
KH「あの頃ってウォノヒョンがまだ斜に構えてたじゃん」
HW「うん」
KH「なのに素が出たのかウォノヒョンもオロオロしてて……まあ、アレはアレで面白かったよな」
キヒョンがそのウォノを思い出して笑うと、ミニョクもそれに釣られるようにして笑った。
ヒョンウォンだけが置いてけぼりをくらい、コメントを一つ一つ頭の中で拾いながら話を促す。
HW「で、ショヌヒョンはなんて？」
MH「『Aさん、その悩みを解決するのは筋肉じゃないですか』って」
HW「ヒョン、礼儀正しいよな……」
KH「今も変わんないけど、Aもショヌヒョンには同じだけ礼儀正しかったよ。さすが良いとこのお嬢さんって感じ」
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作者名：せの
| 作成日時：2019年8月22日 10時
