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「わあ、ヌナはなんでも似合うんですね!」とマンネ特有の、気の利いた言葉を聞いて「ディノも似合ってるよ」と返せば、「そうでしょう」とにっこり微笑んで襟を正した。
ハニちゃんから何かを強奪して割って入ってたスングァニが、ディノをぐいっと横に退かす。
「さあ、ヌナ」
真剣な表情をしたスングァニが、少し大きめの封筒を私に押し付ける様に差し出した。
意味も解らず受け取ろうとすれば「違います」と焦ったように首を振る。
隣に立つシュアヒョンが、私と同じくらいよく解らない顔をしながら「何なの?」と口を開く。
SG「この中にクプスヒョン、ハニヒョン、シュアヒョン以外の名前が書かれた紙が入ってます」
__「うん」
SG「ヌナが一枚引いてください。そこに名前が書いてあったメンバーが、本日のエスコート役です」
JS「なんで僕達は除外されてるの」
JH「最初の一回だけは弟達に花を持たせてやろうって、クプスが」
JS「お前はなんでそんな余計なことを」
シュアヒョンがそう言うと、クプスヒョンが溜息交じりにソファから立ち上がりこちら側まで歩いてくる。
そのまま隣に並んで私の肩に手を置くと、その手は反対側のシュアヒョンから簡単に弾き飛ばされた。
ヒョンが子どものように口をムッと曲げる。
SC「ほら、まあ……そういう事で」
JS「別に良いけど。ここまでAの手を引いて連れて来たのは僕だし」
__「ヒョン達もそうですけど、メンバーの皆はそろそろ私という存在で遊ぶのを辞めてください」
SC「違うって、そういう事じゃない」
__「ここまで来た時にも言われましたけど、エスコートなんて大袈裟じゃないですか?」
そもそもエスコートなんて大それたことを言うけど、この中にそんなことが出来る人間って存在するんだろうか……
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作者名:せの | 作成日時:2019年8月22日 10時