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「お前とボノニが同じベッドで寝てる写真を撮った」
「は？」
「それをトークに張り付けたんだけど、」
「ちょっと待ってください、今なんて？」
「プレディスボーイズのトークに貼った」
「例の、私だけを撥ね退けたあのグループトーク……」
「お前いつもそこに固執するよな。じゃあAはオレを会社の女の子達のグループに招待出来るのか？」
ウジヒョンが鼻であしらうように言った言葉に首を振る。それは無理。
いつもどうにかして件のトークに潜入しようと試みてはいるけど、皆が皆、トーク画面すら見せてくれない。
そういう事には若干抜けている兄やクプスヒョン、そして心優しきアロンさんにいくら掛け合っても無理だった。
最近は副社長も入ったと聞くから、次はそこから攻めていこうと思う。
「そのトークに写真を載せた一分後、うちの統括リーダーが歯ブラシを咥えたままここに来た」
「ああ……」
「その三十秒後に来たミンギュと大騒ぎしてたけど、お前本当に気付かなかったの？」
「ぜんぜん。安眠でした」
「あとの奴らは代わる代わる。そういえば、Aにってハニヒョンがケーキ置いてったぞ」
「わっ、本当に？」
「うん。シュアヒョンが半分くらい食ってたけど」
「ひどい」
お土産が欲しいとねだったテレパシーは、どうやら無事にハニヒョンへ届いていたらしい。
冷蔵庫の中に眠るお土産を見たいところだけど、残念ながら腰がベッドに縫い付けられて動かない。
……というか動きたくない。
ボノニあったかいし。
「ちなみに兄は何か言ってました？」
「『一人で眠れなかったんだな』って」
「バレてる……」
「スンチョリヒョンが、ミンギヒョンとジョンヒョニヒョンから責められてた」
「あっちのリーダーは単に面白がってる気がしますけど」
「オレもそうだと思う」
なんとなく想像のついてしまう画面を想像しながら、ベッドの上にもう一度上半身を倒す。
随分頭がクリアになった気がした。
寝不足ってやっぱりダメなんだなぁ……
「ウジヒョン、」
「ん？」
「ありがとうございます」
そう言うと、膝の上のパソコンに目を戻していたヒョンがひらひらと手を振る。
とりあえず起き上がって、ちゃんとケーキを食べておかないと。
シュアヒョンはどこまで食べちゃったんだろうか。
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作者名：せの
| 作成日時：2019年8月22日 10時
