19.01.28 - キョンシェフのクッククック ページ40
MonstaX Vlive
キョンシェフのクッククック
ミニョクかキヒョン、『どっちが作ったかは正直どうでも良いな』と思いながら、そのどちらかが適当に作った適度に美味しいコーンバターを、ヒョンウォンがスプーンですくう。
その瞬間、キッチン台に置いて横目で眺めていたアプリのコメントが、猛スピードで上がっていくのが見えた。
ヒョンウォンはどうしてコメントの流れが一気に早くなったのか見当もつかない。
もう何度目かになるキヒョン主催の料理放送は、今の今まで普段道理に流れて行ったし、今だって二人がカメラに背中を向けてピザを作っているだけだ。
まともに移っているのは自分がスプーンでコーンを持ち上げた姿だけのはず……
そのスプーンを口に運びながら考える。
見なかった振りをしようかな。
でも、一応言っておいた方が良いのかも。
ほんの三秒考えた後に、とりあえず何が理由でコメントが動乱しているのか確認しようと、銀色のスプーンを皿に置いてタブレットを持ち上げた。
とろとろと言葉の羅列を追いながら『なるほど、こういう訳か』と考える。
そして同時に『なんで？』と単純で当たり前な疑問が沸いた。
とりあえず聞かれた質問に答えようと、ヒョンウォンは律儀に料理へ没頭する二人に声を掛ける。
HW「……なあ、」
KH「なんだよ」
HW「お前ら今日手洗った？」
KH「はあ？」
ヒョンウォンがそう聞けば、キヒョンが『いきなりなんだ』とでも言いた気に顔を曲げた。
ミニョクは逆に、ヒョンウォンへ両方の手のひらを見せつけるように前へ突き出す。
MH「オレは洗った！」
KH「オレだって洗ったけど？」
HW「ふーん」
KH「今になってそんな事聞くなよ」
HW「質問が流れたから」
MH「洗った、洗った」
そう笑いながらミニョクもタブレットの中を覗き込む。
流れ続けるコメントを見て、パッとキヒョンへ顔を上げる。
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作者名：せの
| 作成日時：2019年8月22日 10時
