ファン家のマンネは紅一点

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SG「ヌナ、久しぶりの同世代ガールズトークは楽しかったですか？」

__「うん！」

SG「じゃあヒロイン業も頑張ってください」

__「スングァニ……！」

JS「ヒロイン役と撮影有るのって誰だっけ、僕は確か無かったと思うけど」

JN「僕も無かったような……」

SC「えーっと、」

SG「僕も無いですよ。クプスヒョンは有ります。あと、ミンギュヒョン、ハニヒョン、ソクミニヒョン、ホシヒョン……そのくらい？」

__「あとボノニ、振りだけど頬っぺた叩かなきゃダメだって」

JN「出来そう？」

__「無理です」





ううっと横になったオレの腰を肘置き代わりにして項垂れる。

仕方ないから高い位置で結われた髪の毛を撫でてやるけど、オレには他に何も出来ない。



ヒロイン役がダブルブッキングでこっちの仕事を投げたと聞かされたとき、監督たちの集まりで「じゃあAはどうですか？」と何も考えずに言ったのはオレだ。

瞬く間に決まったんだから、もしかしたら最初からその予定だったのでは？と思ってしまう。


だから懇願するような顔で見つめてきたところで、無理なものは無理なんだよ。すまん。





SC「……A、お前なら出来るよ」

__「ヒョン、ひどいですよ。私を裏切る気ですか」

SG「いいじゃん、ヌナ。男の子の制服着てても可愛かったけど、やっぱり女の子の制服が一番かわいいですよ。ね、ジュニヒョン」

JN「えっ！？う、うん、かわいい……！」

__「ありがとうございます。ジュニヒョンも可愛いですよ」

JN「それはちょっと……」

JS「僕は？」

__「かわいいと思います」

JS「思います？」

__「かわいいです！！！」





その様子を見てスングァニが「やれやれ」と肩を竦めた。

そうだな。一緒になって騒ぐ奴らがいない今なら、お前が一番大人だよ。


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