初めましての話 ページ22
ドギョム視点
その日は、家を出る時、それに地下鉄へ乗った時、あとは会社のドアを開ける時。
計三回吐きそうになった。
前にいた所から出て、この会社のオーディションを受けに来た時も、そう言えばこんな気分だったような気がする……
緊張状態を悪い方向にキープしながら、副社長から紹介を受けて目の前に立ったヒョンは、スンチョルさんと言うらしい。
見るからに厳しそうな顔をしていて、少しだけ「うっ」と気後れしそうになった。
それでもどうにか姿勢を正して挨拶をする。
「これからよろしくお願いします」
「スンチョラ、後は頼んだぞ」
「はい」
オレの、直属の先輩はこの人になるんだろうか。
そんなことを思いながら、施設に関しての話を聞きつつ会社の中を歩いていく。
地下にある練習室はなかなかの熱気に包まれていて、本当にここでやっていけるのか不安になった。
一番大きな練習室を開けると、オレとスンチョルさんに気付いた小さい子が小走りでやってきた。
年下の子も何人かいそうだ。
「ヒョン、それが新しいヤツ？」
なかなか生意気なことを少し高い声で言い、値踏みをするように爪先から頭のてっぺんまで見られる。
白くて小さくて、なんとなく可愛いマスコットみたいだ。
見た目はオレと離れているけど、言葉付きからすると精神年齢はまあまあ高そうに思う。
いや、ただ単にこういう世界に身を置いているから、大人びているだけなのかもしれない。
「ジフナ、ミンギュは？」
「葬式が入ってて今日は来れないって、ウォヌがそう言ってたけど」
「頼もうと思ったのに」
「ああ、そっか。一緒な歳なんだっけ」
「97年生まれ、そうだろ？」
スンチョルさんがそう言ってオレの顔を覗くから、何も言わずに頷く。
ジフナと呼ばれた子が「ふーん」と相槌を打った。
「Aなら上にいるけど」
「上？……ああ、もしかしてミニョナ達を待ってんのか」
「うん、今日帰ってくるからって。どうせレッスンは終わってるしな」
「仕方ない、Aに頼むか」
そう言ってスンチョルさんが、目の前に立つちびっ子の肩に手を置く。
SC「こいつが、イ・ジフン。お前の一個上だ」
DK「えっ、」
WZ「聞いてるか？オレはお前の一歳上。ヒョンと呼べ」
DK「ジ、ジフニヒョン……？」
WZ「ミンギュもそうだったけど、見た目で判断するのは辞めたほうが良いぞ」
そう言ってジフニヒョンが薄っすらと笑った。
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みみ - ま、まって...!姿見に星が写っててカメラ持って拗ねてるってセブチのバラエティかなんかで見た、、！笑既視感！！ (2020年9月25日 7時) (
レス) id: 54f59f67c1 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます。頑張ります！ (2019年11月27日 8時) (レス) id: c619cb401b (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - セブチ大好きです最高です気温の変化が激しいので気を付けて更新大変だと思いますが頑張ってくださいね応援してます (2019年11月26日 18時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - ワナワンとBTSとセブチ大好きです最高です (2019年10月3日 19時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ky3mzkさん» ありがとうございます！むしろその三組しか出さないんですが、またお暇なときにでも楽しんでもらえるとうれしいです！ (2019年8月14日 21時) (レス) id: 73addbec04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの | 作成日時：2019年7月30日 13時
