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恐怖で目を覚ますと、思いがけないあたたかさに包まれた。
「‥‥ん、A、起きたか」
ライのきれいな顔が目の前にあって、思わず瞬きを繰り返してしまった。
「ライ‥抱っこしてくれてたの？」
「あぁ‥‥うなされていたよ。大丈夫か？」
大きな手が確かめるように頭を撫でる。Aは思わず耳がぱたぱたと動いてしまった。眠っている間、赤井がうなされているAの頭を優しく撫でると幾分か和らいだが、繰り返すばかりで心配になり、自分の腕の中におさめて眠ったのだった。
「ありがとう、ライあったかい」
「それなら、しばらくこうしていようか」
すりと頭を寄せるAを赤井はもう一度抱きしめ、ぽんぽんと柔らかなリズムで寝かしつけるように背中を撫でた。
「ねぇライ」
「なんだ？」
「いい匂いするね」
「そうか‥？」
「うん、あったかくていい匂い‥」
Aは赤井の胸に顔を寄せ目を瞑る。ふかふかの耳がくすぐったかった。
◇
「ライ、いる？」
「居るよ」
「ライ、絶対そこにいてね？」
「あぁ、大丈夫だ」
「終わるまで待っててね」
「ちゃんと居る、安心してくれ」
「ライ、」
「A、今日の夕食は何にしようか？」
「え？ごはん？‥えーっと‥‥」
健康状態のチェックの為、Aは退院後も定期的に受診する予定となっていた。服を脱ぐ必要もあるためスタッフは女性、赤井は同席出来ないがAはそれを拒んだ。ぐずる名前と交渉を重ね、扉の前で赤井が声かけに応えながら待つという約束で、なんとか気持ちが固まったようだった。
「ライ、おわった！」
「頑張って偉かったな」
「うん、待っててくれてありがとう」
部屋から出てきたAはぴょんと飛び跳ねながら両手を広げて赤井に近づき、腕に乗るように抱きかかえられた。
「シュウ。Aちゃん、取り急ぎ悪いところはなさそうだから、詳しい結果は後でメールするそうよ」
後ろからジョディが声を掛ける。赤井はひらひらと後ろ手に了承を伝え歩き出す。
「さぁ、帰ろうか」
「？ライ？お話しないの？」
「業務連絡だ、大したことないよ」
もう、小さな子の前で返事くらいちゃんとしなさいよと赤井への怒りの声が聞こえていたが、不思議そうな顔をしたAが抱えられながら手を振ると、ジョディは優しい笑顔になり手を振り返した。
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雫 - 気長に待っています。 風邪引かないようにしてくださいね。 (3月22日 22時) (
レス) @page22 id: d6bc443752 (このIDを非表示/違反報告)
みにo(プロフ) - 月さん» コメントありがとうございます(*´꒳`*)♡うれしいです〜！♡ (3月20日 22時) (レス) id: 36c68c6318 (このIDを非表示/違反報告)
月 - 続き待ってます！ (3月18日 13時) (レス) @page22 id: 4c62b98933 (このIDを非表示/違反報告)
みにo(プロフ) - あやなみ。さん» こんにちは(о´∀`о)コメントありがとうございます‥！♡読んでくださってうれしいです！ボード‥がよくわかっていなくてどうしたらいいものか‥💦すみません‥(゜□゜;)ありがとうございます✨♡ (3月13日 23時) (レス) id: 36c68c6318 (このIDを非表示/違反報告)
あやなみ。(プロフ) - みにoさん» こんにちは！とても面白いです、もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます☺️ (3月12日 21時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みにo | 作成日時：2023年11月12日 0時
